パチンコビックつばめ高崎店様

福島県を中心に10店舗のパチンコ店を展開する株式会社中原商事。群馬県高崎市にあるビックつばめ高崎店は、18,666平米の敷地に999台のパチンコ、スロット台が揃う県内最大規模の人気大型店。店内の活気とともに、毎日の朝終礼には「TSUBAME ISM」とよばれる企業理念を読み上げるスタッフの元気な声が響きわたっている。同店責任者で店長の稲葉崇氏の指示のもと電気代削減にリーダーとして取り組んでいるのが、営業の永田氏と主任の田中氏。二人に日頃の取り組みについて伺った。

ERIAによる省エネ活動の真価は「行動と意識の変化」に表れる
イベントの日が課題

「毎月3と9のつく日は、お客様へのイベント、『つばめサンキューまつり』を開催しています。イベントが土日と重なるときにはたくさんのお客様にお越しいただき、一日中人の出入りも激しくなります。当然、電気使用量も多くなっています」と話すのは、ビックつばめ高崎店の営業を担当する永田氏。こういった日には、店内にある999台のパチンコ台・スロット台の、約9割がうまることもあるという。「ESシステムDNA」とデマンド閲覧サービスを利用すると、電気使用量においてもその結果がはっきりと数字になって表れている。 イベントの日を乗り切れば電気料金は削減できる。永田氏は人の流れや時間によって変化する電気使用量のグラフを見ながら、一日の行動を振り返ってみることにした。

外灯を時間差で点灯

2階の作業場内では、夏になると空調をフル稼働にしても室温が30℃以上に達するという、もうひとつの問題点があった。ERIAを導入したのは2008年の夏。導入当初はアラームが毎日のように頻繁に鳴った。それは作業場内の懸念事項だった室温と空調稼動に対して、警告を鳴らしているようでもあった。「屋根素材のトタンが、日光を吸収して室温をぐんぐん上げているような…。ときには従業員が交替で、屋根に水撒きをしてしのぐ、という状況でした」と蔦氏は当時の状況を振り返った。より高出力で省エネタイプの空調への切り替えや、太陽光発電設備の設置も検討されたが、いずれも高額で、費用回収に時間がかかるとみて導入は見送られた。そして月日は流れて2010年春、蔦氏は知り合いからの紹介で、屋根の上に熱を吸収しない石こうボードを敷いて二層にする仕組みを知った。費用も低く抑えられることがわかると、すぐに工事を依頼。夏になるとその効果は顕著にあらわれた。前年までは空調をフル稼働しても外気と変わらない室温を計測していたが、今年は、80%の出力で稼働しても30℃を下回った。石こうボードを敷き詰めることで、-4~5℃の遮熱効果があることがわかった。

意識付けが大切

同時に店舗内の空調を入れるスイッチにも番号をつけてデマンドの警報に備えた。警報がなると、まずはバックヤードの空調を控えるが、それだけでは回避できない。「一番大きなホールの空調4基に①~④までの番号をつけて、まずは対角線上に2基(①と③)を消して、約1時間後に反対側の2基(②と④)を消してから、最初の2基をつけます」と田中氏。永田氏も「外灯の時間差を始めるまでは、デマンドのピークが夕方に集中していました。しかし、この時間はお客様もたくさんいらっしゃる時間なので、警報が鳴ってもここまでのことはできませんでした」と話す。ピークを分散できたことで取り組みの幅が広がっていった。 また永田氏は、「人というのは考えて行動するものですから、まずは意識付けが大切。一つひとつの取り組みが、どれだけの電気代削減になるのか、きちんと伝えて行動の理由を理解したうえで、取り組んでもらえたことが大きな成果につながったように思います」とも話す。 そして、意識付けの手助けをしてくれるのが、スタッフ全員が耳につけるインカム。広い店内では、あらゆる情報がインカムを通して伝えられる。高崎店では、デマンドの警報が鳴ったときや、空調の一部を消すときもホールにいるスタッフ全員にその情報が流れる。 同社では省エネの取り組みに限らず、入社研修のときから会社の方針として、インカムを使った『ホウレンソウ』が徹底されている。そうした習慣が土台にあるからこそ、省エネの意識付けも比較的スムーズに進んでいったようだ。

新たな課題は朝の習慣

同店では店舗の休みを利用して、スタッフ全員が参加して省エネ研修や接客のスキルアップ研修、機種研修を実施している。「研修のあとには、みんなでバーベキューを行うこともあります。早番、遅番とわかれているのでスタッフ全員が集まる機会はなかなかありませんから、コミュニケーションアップや情報共有の貴重な機会になりました」と田中氏。 今後の課題は、開店前の電気使用を抑えること。いそがしい朝の開店準備のなかで、電気の使い方まで目を向けられていないのが現状だ。いつ、どの部分の電気をつければいいのか、必要なところだけを使う習慣を徹底させていくことが課題だ。 「われわれのこうした取り組みと並行して、暑ければ冷やせばそれでいい、ではなく環境を考えれば接客業であろうとも、お客様もふくめてみなさんに少しずつがまんしていただくということも、必要ではないかと感じています。さまざまな業種が省エネに取り組んでいるなかで、パチンコ店だけがそうでなくてはいいというふうには思いません。わたしたちにも社会的な責任があります」(永田氏)。

パチンコビックつばめ 高崎店様
【所在地】 群馬県高崎市江木町310-4
【TEL】 027-310-7401
【事業内容】 アミューズメントパーラー
【従業員数】 約70名 ※2010年10月
【URL】 http://www.bigtsubame.com/
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