企業の省エネ 成功事例

株式会社静岡ウエノ様

事業内容製造業
従業員数16名
所在地静岡県島田市向島町4631-2
TEL0547-35-3155
URLhttp://www.ueno-systec.co.jp/

 「地球環境を考えた適正な包装設計とその仕組みを提供する」という理念のもと、緩衝包装の設計・製造を行う株式会社静岡ウエノ。設計にあたっては、お客様の諸条件をクリアするのはもちろんのこと、コスト低減や環境への配慮も重要なデザインコンセプトと考え、日々研究開発を行っている。一方で、事業場では電気料金の高騰が大きな問題として挙がっており、2013年から本格的に省エネ活動に着手。日々の省エネ活動と、生産工程と空調稼動に潜んでいた電力ピークの原因について話を伺った。

電気の見える化で、適切な使用量を把握 明確な基準が効率的なエネルギー管理につながる

省エネ活動がスタート

 株式会社静岡ウエノの新社屋が建設されたのは2011年2月。それにあわせてSMARTMETER ERIA(以下、ERIA)を導入したが、当初は明確な目標値やルールを設けなかったこともあり、ERIA活用の機会は多くなかった。その後、ISO14001の取得に向けて削減目標が明確になり、2013年4月に鈴木和昭氏が環境管理責任者として就任したことで、電気料金の削減に向けた省エネ活動がスタートした。「環境管理責任者として就任した当初、ISO業務を担当する一方で、社長からも電気料金が高すぎるという話があり、電気にはとくに力を入れました。前任者が残してくれた省エネ活動の土台があったため、それを生かしつつ自分なりのやり方で取り組もうと新たな切り口を模索しました」。省エネ活動をスタートさせた鈴木氏は、まず現状を知ることが先決と考え、ERIAによる電気の「見える化」を活動の中心に据えた。

事業場の電力使用状況を把握する

 ERIAを有効活用するため、操作方法や省エネ活動の推進方法について、日本テクノの営業担当からあらためてレクチャーを受け、過去の電力データをもとに目標設定値を変更。生産活動における適切な電力使用を把握するために試行錯誤の日々を続け、そこから調整を繰り返し徐々に下げていった。
 同社の事業内容は、おもに緩衝材や包装資材の製造。企画・設計から組み立てまでの一貫製造を行っており、その中でもっとも多くの電力を消費するのは組み立ての工程だ。ドライヤーのほか、のりづけ工程で使用するホットメルト接着剤を温める機器があり、その消費電力は1台あたり約1kW。ドライヤーの使用とともにそれが複数台稼動することで電力ピークの原因となっていた。のりが固まらないよう常に温め続ける必要があるため、稼動を止めることはできないが、最低限必要な台数を4台と割り出し、それ以外を使わないように工程の組み替えなどで工夫をした。

適切な目標値と空調の取り組み

 生産に必要な機器の稼動と、それに加えて適切な空調稼動を行ったときのデマンド値が48kWとわかった。明確な目標ができたことをきっかけに、朝礼や休憩時間などを利用して従業員全体で共有し、意思統一をはかった。また、工場内における夏の空調稼動についても新たなルールを定めた。以前は鈴木氏が出社した8時半に工場内の空調を稼動していたという。「パートさんが出社する9時半すぎに快適な状態になるように行っていましたが、10時からの稼動に変更しました。工場の空調はスポットクーラーで、人がいる場所の温度をピンポイントで下げることができるため、早めにつけなくても支障はなく、扇風機の導入もあり理解が得られました」。これにより朝の空調稼動1.5時間分の電力使用を削減するともに、生産機器の立ち上げのタイミングともずらすことができ、デマンドを抑えることができた。さらに、夏でも開放されていることが多かった工場と外を隔てるビニールカーテンは、開け閉めを少なくするよう徹底した。

より地球にやさしい環境施策の実施

 社員一丸となって行ってきた省エネ活動は、取り組みを行った本人たちの想像を超えて、契約電力で49kWから41kWと8kWの削減、電気使用量で35.1%削減という結果がでた。一連の活動を振り返って鈴木氏は、「無理をせずにできることからコツコツという姿勢が原点です。大変だと感じるものは長続きしないもの。自分たちで当たり前のようにできることを、少しずつ積み上げていけば、きっと大きな成果として表れてきます」と話す。
 同社ではISO14001活動の一環として素材1点あたりに使用する電力を算出している。電力使用量の削減数値だけではない、より正確な省エネ効果の算出を目指しているという。また、2015年3月には太陽光発電設備を導入。屋上には230枚もの太陽光パネルが一面に敷きつめられ、最大で49.4kW相当の発電が可能だ。発電された電力は中部電力を通じて供給され、地域の電力需要の一翼を担っている。今後も誠意と技術をもって顧客満足度の高い製品の提供を続けていきながら、地球にやさしい環境施策を実施することで社会貢献にも力を入れていく。

導入実績

導入時期 2011年1月SMARTMETER ERIA導入
契約電力 49kW(2011年)→41kW(2015年)8kW削減
使用電力 7万6324kWh(2013年1月~2013年12月)→4万9504kWh(2014年1月~2014年12月)2万6820 kWh 35.1%削減
営業時間 8:30~18:00(休業日:土・日・祝日)

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