企業の省エネ 成功事例

有限会社昭和電子様

事業内容電子部品製造
従業員数23名
所在地山梨県上野原市四方津2066
TEL0554-66-2581

 山梨県の上野原市に工場をかまえる有限会社昭和電子。1978年の創業以来、電子機器のハーネス加工、組み立て配線、性能検査など、幅広い電子メーカーを対象に電子部品の生産を行う。異業種間連携を強化した近隣地区のネットワークにより、小規模会社では請負が難しい量販製品の短納期を実現している。同社は、10年以上前に日本テクノの24時間監視装置を導入し、徐々に省エネ活動の幅を広げていった。契約電力の大幅な削減に成功した取り組みを、代表取締役社長の加藤史氏に伺った。

電気料金削減分を社員に還元 作業場の集中化と設備改善で契約電力を大幅に削減しました

電気の「見える化」を求めて

 「うちの会社、契約番号1番に近いと思います」そう話し始めたのは、代表取締役社長の加藤氏。日本テクノとの付き合いは、前社長、藤田氏の時代まで遡る。工場内では大型の製造機械は使用しておらず、電気機器はドライバーやはんだこてのみ。しかし、電気料金は最大40万を超える月もあった。消費電力の大きい旧型空調を使用していたため、電気料金高騰の原因となっていた。エアコンなどの省エネ機器が流通し始め、同社でも買い替えを検討したが、どれだけ削減効果があるか数値化されたデータを求めていた。何に電気料金がかかっているのか明確にしたいと、導入前から電気の「見える化」に興味があったという。現在のSMARTMETER ERIA(以下、ERIA)の前身であるESシステムDNAを導入し、パトランプの作動によってデマンド値を管理した。ここから24時間監視サービスだけではなく、藤田氏が望んでいた省エネ活動が始まった。

古い空調がピークの原因

 東京都の高尾駅から中央線で4駅離れると、外気温が約5℃下がる上野原地区。冬場は冷え込みが厳しく、出勤後一斉に空調を立ち上げる。「当時は、旧式空調の消費電力が高くて、出勤時間の8:30~9:00の間は警報がよく鳴っていました。もうあの音は聞きたくないです」。同時期、空調の故障をきっかけに設備改善を行うこととなる。2005年より順に空調を入れ替えるとパトランプの警報は落ち着くようになり、さらに目標値を低く設定した。それに伴い、空調はフロアごとに立ち上げのタイミングをずらした。また、作業場の入り口は、荷物の出入りが多いため扉を設置していないが、暖気が逃げないようビニールカーテンを設置。広々としたスペースでも均一の温度になるよう、空調と扇風機を同時に稼動させ、足元には電熱器を置く工夫もした。

初期費用負担なく新設備を購入

 日本テクノエンジの紹介を通して、2013年に工場内250本の蛍光灯をLED化した。以前は2ヶ月に1度の頻度で、どこかしらの電球が切れて交換していたが、10年間交換が不要と試算された。契約更新の時期を迎えるとLED化によって削減した費用で、ERIAを導入した。照明は作業を行うエリアのみ点灯。社員は自分の担当業務が終わると消灯し、別の担当をフォローする。こだわりのある職人気質が多い中、省エネを意識した行動が社員同士の垣根を取り払うきっかけとなった。また、トイレには自動センサー照明を設置し、使用後は最短の40秒で電気が消えるようメーカーに指示した。さらにトイレのドアに"使用中/空室"と表示するプレートを貼り付け、少しの無駄も省いた。工場前の自動販売機の照明もLED化。通常より安く販売しているため、近隣住民の利用もあり売上げは好調。メーカーより若干の収入があるため、その分で自動販売機の電気を24時間照明にして、周辺の防犯対策にも役立てている。

従業員の省エネ協力をかたちに

 加藤氏は昼食時間の消灯中など、どうしても照明が必要な場合に、従業員に断りながら、恐る恐る作業場を回る。「無駄な電気の使用は社員から注意されます。誰も指示していないけれど、自然と省エネ活動を行う理由は、従業員の給与として還元されるからなんです。毎月の削減額は掲示板で確認でき、誠実な対応を心掛けています」。様々な設備の導入により、省エネの知識を深めた加藤氏は、日本テクノエンジへ太陽光発電について問い合わせた。冬場は山に遮られ太陽が入りにくい角度に工場があるとわかり設置は断念。しかし、自宅は屋根の造りや方角が条件に合致していたため、2013年より運転を開始した。導入費用は、毎月の売電収入によってローンを支払えるため負担はない。同社は省エネ活動において、電気料金削減分やその他の収入により投資負担を最小限に抑えている。「損をしていたら続けられません。これからも従業員の協力によって得たものはしっかりと還元していきたいです」と話してくれた。

導入実績

導入時期 2012年3月
契約電力 31kW(2011年)→25kW(2014年)6kW削減
使用電力 4万4921kWh(2011年3月~2012年2月)→3万3539kWh(2014年3月~2015年2月)1万1382 kWh 25.3%削減
営業時間 8:30~17:30(休業日:日・祝)

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