企業の省エネ 成功事例

株式会社有村屋様

事業内容さつまあげ製造販売
従業員数75名
所在地鹿児島県鹿児島市南栄3-24-5
TEL099-269-5711
URLhttp://www.arimuraya.co.jp/

 大正元年創業で鹿児島名産のさつま揚げを製造している株式会社有村屋。材料は東シナ海で獲れた新鮮なエソを主体とし、独自にブレンドした魚肉に鹿児島県産の地酒を錬り込むことで、本場ならではの独特のほんのりとした甘さを醸し出す。鹿児島伝統の味を守り続け、1日に3トンのさつまあげを製造。いまでは日本のみならず、アメリカや東南アジアにも輸出している。工場では品質管理のため、厳重な室温設定が求められるなか、どのように省エネ活動を行っているのか話を伺った。

伝統の味と省エネ意識を継承 生産工程の見直しと細かな空調管理を徹底しています

ERIA導入のきっかけ

 SMARTMETER ERIA(以下、ERIA)との出会いは、2012年に日本テクノの営業担当が飛び込みで訪れたのがきっかけ。「これなら電気使用のムダが削減できると感じた」と当時を振り返るのは、常務取締役の有村一喜氏。「私の父である弊社の社長はムダが嫌い。たとえば100個のさつま揚げを作ろうとするとき、何かあったときのためにと、110個作ろうと考えてしまいますが、社長は違う。100個を正確な技術で作れるようにするのが、真の職人であり、モノづくりであるという考え方。その文化や意識が社内には根付いています」。ERIAは省エネのタイミングを知らせるだけで、従業員の意識向上と行動が伴わなければ省エネは成功しない。そういった啓蒙ツールとしての活用も社長に好印象を与え、2012年11月の導入までスムーズに進んだ。

空調調整でデマンドピーク対策

 実はERIA導入前の2012年7月に契約電力が382kWから420kWまで上がっている。いろいろな要因が重なって起きたことだが、対策がしっかりとできていれば、防ぐことができたという。この事実もERIA導入を後押しした。導入後、最初はあえて目標設定値を下げ、警報をなりやすくした。警報時には、2階にある事務所の空調を3台止め、鳴りやむまでしばらくそのままの状態に。それでもやまない場合は、1階の作業場にある10台の空調を調整して対策する。同社のさつま揚げは、新鮮な材料を贅沢に使用するのが特徴。そのため、工場内の空調は20℃に設定しているが、フライヤーの近くは30℃以上になることもあるため、従業員は鮮度を落とさないように手早く作業を行う。作業に集中できるよ う有村氏が、細かく空調を管理する。

生産工程を調整して省エネ

 日本テクノからのアドバイスをもとに、さらなるデマンドピーク対策に取り組んだ。デマンドピークは夏の13:30~15:00。外気温の上昇にともない、室外機に負荷がかかるため、空調フィルターの清掃を実施した。
 また、トンネルフリーザー使用時もピークとなる。生産機器のフル稼働に加え、揚げたての商品を急速冷凍するトンネルフリーザーが2台同時に稼動しているときだ。省エネ活動のために生産ラインを止めることはできないが、トンネルフリーザーの稼動は減らせられると考えた。以前は、急な注文に備えて常に2台稼動していた。受注状況によって異なるが、基本的に午前2台、午後1台の稼動でまかなえるよう生産工程を調整した。

安易な設備改善よりも運用改善

 業務終了後には、機器の止め忘れがないか工場内を見回り、従業員にも声をかけるのが有村氏の日課。また、屋外照明と自動販売機のタイマーの設定の見直しはそれぞれ年4回行うようになった。
 一連の取り組みで契約電力30kW、使用量6.5%の削減に成功した。今後の取り組みについて有村氏は「運用改善はまずやってみることが大切。良い結果がでれば続けて、結果がともなわなければ、やり方を変えています。設備改善はお金をかければ簡単ですが、運用改善でもまだまだできることはあります」と話す。今後は、日本テクノの提案する「人間待機電力※」の削減や、時間を決めた効率的な室外機への散水などを進める予定だ。確かな技術の醸成とともに徹底したムダの排除。社長から有村氏への省エネ意識の伝承で、さらなる歴史を築いていく。

※人間待機電力とは、人がいることで発生する電力使用のこと

導入実績

導入時期 2012年11月
契約電力 420kW(2011年)→390kW(2014年)30kW削減
使用電力 91万1538kWh(2011年5月~2012年4月)→85万2224kWh(2014年5月~2015年4月) 5万9314kWh 6.5%削減
営業時間 8:00~17:00(休業日:日)

メディア情報

株式会社有村屋様の取り組みがテレビ番組「省エネの達人」で紹介されました。
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