ERIA 導入事例

長庄水産株式会社 様

事業内容 水産加工製造・販売
従業員数 20名
所在地 静岡県沼津市千本中町28
TEL 055-962-2690
URL http://www.nagashow.com/

 静岡県沼津市に水産加工工場を構える長庄水産株式会社。希少価値の高い対馬産のあじをはじめ、カマスやえぼ鯛などを使用した日本伝統の干物を届けている。同社では1日1万尾以上のあじが、職人の手によって開かれる。それぞれ大きさや身の付き方が異なり、機械では加工しきれない部分も1つひとつ手でさばき、職人が持つ高い技術が細部へのこだわりをみせる。乾燥後、あじはその旨みを保つため冷凍工程へ。工場の大半の電力を消費する冷凍庫の運用改善について話を伺った。

電力使用量グラフを徹底活用。冷凍庫の調整でデマンド、使用量ともに削減

周囲の評判が懐疑心を解消

 2012年、代表取締役の長澤健司氏は、同級生から日本テクノを紹介された。「友人が営むのは漫画喫茶店。水産加工業でも効果があるのか、その時点では半信半疑でした」。そうした思いから、先にSMARTMETER ERIA(以下、ERIA)を導入していた同業者に費用対効果を問合わせたところ、先方の回答は“削減できている”。これが日本テクノを信頼する決め手となった。導入前の電気使用量をグラフ化すると、8月だけ飛び抜けて電気を使用していることがわかった。工場内への外気の侵入により、冷凍庫の温度が上昇していたことが原因だった。「契約電力は、1年の平均値だと思っていました。8月の値が1年間適用されるのであれば、もったいないことをしてきました」。

サーモスタットの機能を停止

 電気使用量の大半は冷凍庫で占められているため、はじめから照明や空調などの使用制限は考えていなかった。工場内には、急速冷凍庫(-50℃)と製品保管庫(-40℃)、原料保管庫(-35℃)の3種類。急速冷凍庫は最も消費電力が高いが、作業中は停止できないため、省エネの対象を保管庫に絞った。長澤氏は、保管庫の温度を一定に保つサーモスタットに着目。通常±2℃の温度変化を感知すると自動で運転を開始する仕組みとなっているが、一時的であれば±5℃までは品質に問題がない。原料保管庫(-35℃)が、-30℃まで上昇してもサーモスタットが反応しないよう強制的に運転を停止した。

保管庫の調整でピークを回避

 十分冷えていても、稼動していた保管庫。「電力グラフを見比べて、停止できる時間帯を探しました」。扉の開閉がない夕方と夜中をはじめ、保管庫を停止するタイマーを1日に数コマ設定。朝は5:00から営業、7:00になると乾燥機と包装機の使用を開始する。同時稼動による電力ピークを避けるため、このタイミングで原料保管庫を一旦停止。続いて8:30からの急速冷凍庫の稼動が近づくと、製品保管庫を停止する。11:00に包装作業が終了すると、原料保管庫を再び稼動。こうして全ての機器の稼動が重ならないよう、保管庫の電源を入切することで、デマンド値を18kW削減できた。

ERIAは活用方法がポイント

 はじめは冷凍庫を調整するタイミングが掴めず、何度も警報が鳴っていた。「電力グラフを活用して電気の使用傾向さえ把握できれば、あとは簡単でした。今月は約25万円削減できました。だから周りにERIAの導入を薦めているんです。ただし、“設置するだけでは電気料金は削減できない。それをどう利用するかがポイントだ”って釘を刺してね」と業界全体の繁栄を考えて提言している。「野菜や魚の生産量は天候に左右されるため、常に時価が反映されます。しかし、干物は原料が高騰しても、価格は一定のため利益が圧縮されることもある。だからこそ無駄を見直して、利益を安定させていきたいです」と話してくれた。

導入実績

導入時期 2012年5月
契約電力 139kW(2013年)⇒121kW(2015年)
18kW削減
電気使用量 51万7091kWh(2013年6月~2014年5月)
⇒47万8559kWh (2014年6月~2015年5月)
3万8532kWh 7.4% 削減
営業時間 5:00~17:00(休:土・日)

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