「もっと知りたいエコロジー」…過去に当社「省エネの達人 企業編」サイト内のコラムで紹介したテーマで、文字量の関係などで伝え切れなかったお話を掲載します。

「海洋プラスチック問題」もっと知りたいエコロジー

人間が廃棄したプラスチックゴミが海や沿岸部に流出し、問題となっています。プラスチックは容易に分解ができず、回収されるまでゴミとして残ってしまいます。特に5mm以下のものをマイクロプラスチックと呼び、これが多くの海洋生物に食べられ、生態系の破壊や人体への健康被害などを引き起すと考えられています。

マイクロプラスチックは、歯磨き粉や洗顔料など最初からつくられた1次マイクロプラスチックと、プラスチックの製品が劣化し小さくなった2次マイクロプラスチックがあります。海洋で多いのは2次マイクロプラスチックです。海を漂流するプラスチックゴミの多くは、長い時間をかけて紫外線にあたり少しずつ劣化し、やがてマイクロプラスチックになっていきます。

現在、SDGs(※)のターゲットの1つとして「2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する」が掲げられています。また、国連環境総会においても「海洋プラスチックごみ及びマイクロプラスチック」に関する決議が採択されています。その他G7やG20でもしばしば取り上げられ、カナダおよび欧州各国が「海洋プラスチック憲章」を承認するなどの動きがあります。

世界中で対策が練られていますが、私たちはプラスチックゴミを「Reduce(減らす)」「Reuse(再利用する)」「Recycle(再資源化する)」ことを考えなければなりません。このままいけば、2050年にはプラスチックの量が海の生物を上回るようになるという調査もあります。そうならないためにも、私たちの行動が問われます。

(※)Sustainable Development Goalsの略。日本語では「持続可能な開発目標」と訳す。

コラムVol.101「海が危ない?海洋プラスチック問題」は下記アドレスからご覧ください。
http://www.eco-tatsujin.jp/column/vol101_r.html

関連記事

  1. 中小企業版RE100「再エネ100宣言RE Action」もっと知りたいエコロジー

  2. 「ESG投資」もっと知りたいエコロジー

  3. 食品ロス問題

  1. 空調・照明の「要」「不要」を見極める!

    2024.04.04

  2. 「電気は使って当たり前」という意識が変わった

    2024.03.21

  3. 省エネ意識の裾野を拡大!めざすは100人体制の省エネ

    2024.03.07

  4. 「見える化」が注意を喚起、課題は店舗の省エネ

    2024.02.22

  5. 「見える化」を活用し、業務品質を高めていく

    2024.02.08

  6. 凡事徹底の教育方針が「見える化」を後押し

    2024.01.25

  7. オフィスの省エネは空調で工夫、CO2削減を進めたい

    2024.01.18

  8. 空調の稼働抑制を実現した現場の工夫

    2024.01.11

  9. 店内改装で空調台数増加、電気の使い方をさらに意識する

    2023.12.21

  10. 未来を担う子どもたちとともに省エネを進めたい

    2023.12.07

  1. 幼児期から省エネに親しみ、SMART CLOCKに込めた環境への思い

    2012.11.01

  2. オフィスの省エネで48コマ設定を使いこなす!

    2022.10.06

  3. 「見える化」の重要性を再認識 時間帯に応じた取り組みで省エネを…

    2014.01.24

  4. 【医師会の省エネ】省エネで地域医療と福祉・健康に貢献!

    2020.12.10

  5. 「SMART CLOCK」効果で省エネは新たなステージへ!

    2022.04.07

  6. シフト調整を行い工場の稼働を停止

    2022.09.08

  7. ロビーに設置したSMART CLOCKがお客様へも省エネを呼びかける

    【ホテルの省エネ】これが「見える化」効果。 お客さままで省エネ…

    2017.06.25

  8. デマンドピークの原因は照明 「見える化」で正しい対策が可能に

    2013.05.01

  9. アドバイスで実現した 年間約100万円のコスト改善

    2016.12.20

  10. 【小売業の省エネ】「我慢」と「ケチり」はしない、浮いた分は全員…

    2020.08.27