「サステナビリティ(Sustainability)」ということばを最近よく聞きますが、皆さんご存じですか。直訳すると「持続可能性」で、すなわち「続けていくことができる」という意味になります。私たちの社会と地球環境を、ずっと保ち続けること。それがサステナビリティです。
1987年、国連の環境と開発に関する世界委員会が、「私たちの共通の未来」という報告書を公表しました。ここで提唱したのが、「持続可能な開発(Sustainable Development=サステナブル・デベロップメント)」の考え方です。今回のことばサステナビリティが広く認識されるようになったのは、この報告書がきっかけとなっています。
人間がこのまま二酸化炭素などの温室効果ガスを排出し続ければ、地球温暖化が進行し、地球の環境は激変するといわれています。近年日本でも豪雨や大型台風などの異常気象で、甚大な被害がでています。そのような事態にならないように温室効果ガスの排出を削減し、美しい地球環境を後世に残そうというのがサステナビリティの考えです。
2015年9月には国連でSDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)が採択されました。SDGsは、国連加盟193ヵ国が掲げた2016年から2030年の15年間で達成すべき目標で、17の目標と、それを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。地球全体で開発目標を考えるものであり、先進国も発展途上国も当事者としての活動が求められています。
SDGsへの取り組みは、国や自治体、企業だけの問題ではなく、市民一人ひとりの問題でもあります。皆さんも17の目標のうち身近なものから、具体的な施策を考え取り組んでみませんか。それがきっと未来の住みよい地球の維持、サステナビリティにつながっていくはずです。