「今月のことば」…最近話題の環境・エコ・省エネに関することばを解説します。

今月のことば:低炭素社会とは?

低炭素社会とは地球温暖化の原因とされる温室効果ガスのうち、その大部分を占める二酸化炭素(CO2)の排出量を現状の産業構造やライフスタイルを変えることで低く抑えた社会のことです。脱炭素社会ともいいます。英国が2003年に発行した「エネルギー白書」に「低炭素経済(Low-Carbon Economy)」という言葉が登場し、これが低炭素社会のもとになったといわれています。温室効果ガス排出削減の取り組みは、この頃から英国を中心に活発になり始めました。2007年のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次評価報告書発表をきっかけに地球温暖化問題が日本でも報道されるようになり、同年の「環境白書」で「低炭素社会」という言葉が初めて登場しました。

日本は第4次環境基本計画(2012年4月27日閣議決定)において、長期目標として2050年までに80%の温室効果ガスの排出削減を目指すことを掲げています。それでは低炭素社会を実現するためにはどのような方法が考えられるでしょうか。具体的な方法として「①省エネルギーの推進」「②熱機関の燃料を化石燃料から非化石燃料に転換」「③植林など緑化の推進」が挙げられます。特に②は、最も直接的に温室効果ガス削減に働きます。化石燃料とは石油や石炭などのことで、非化石燃料由来のエネルギーとは原子力や再生可能エネルギー(再エネ)のことです。

ちなみに再エネとは太陽光、水力、風力、地熱など自然現象から生まれるエネルギーであり、「自然エネルギー」とも呼ばれます。太陽光などがあれば生成できるため化石燃料のように枯渇する心配がなく、将来的な主要エネルギーとして期待されています。さらに、温室効果ガスのように地球環境に負荷を与える物質を排出しない点もメリットです。一方、天候に左右されることや発電効率がまだまだ低いといったデメリットもあり、再エネは社会に必要な電気量をまかなうレベルには至っていません。そのため現状では再エネによる発電は化石燃料による発電の補助的な役割にとどまっていますが、今後、再エネの普及促進や技術の向上が図れれば、温室効果ガス削減にも効果を発揮するでしょう。

低炭素社会の実現に向けて私たちにできるエコは何でしょうか。すでにクールビズ・ウォームビズの活動を通じて空調の電力消費を削減し、間接的に二酸化炭素の排出抑制に努めている方も多いです。電力消費の少ない省エネ家電への買い替えも有効です。また、2020年7月からスーパーなどの小売店でレジ袋が原則有料化されたことに伴い、エコバッグを持参する人も増加しています。このように、身近にできることはたくさんあります。ぜひ皆さんも低炭素社会を意識した行動を心がけましょう。それが未来に美しい地球を残すことにつながります。

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