株式会社茂木鉄工所さまの導入事例 [Case 409]
見える化がもたらした省エネ成功のポイント
業務工程を見直し、使用電力量を改善
同社では自動車整備のなかで塗料の乾燥工程にもっとも電力を使用する。乾燥室2室と、部分乾燥機1台の稼働が重なると電力ピークを迎えていた。そこでまずは事務所の照明や空調を調整し、工場の稼働状況を見て部分乾燥機や溶接機を停止させる。さらに業務工程自体を変え、片方の乾燥室を使用しているときは、ほかの自動車の別工程を進め、使用電力量が急上昇しないようにした。ほかにも照明や自動販売機など設備の入れ替えなどに取り組んでいる。
・まず事務所の照明や空調を調整する
・乾燥室を使用している間、別工程を進める
■ 導入効果 [導入時期2013年5月]
協調性の芽生え
省エネをきっかけに皆の気持ちを1つに
自動車整備を行う株式会社茂木鉄工所。常務取締役の間室幸夫氏は「従業員の気持ちを1つにして取り組むという点が気に入り、SMARTMETER ERIA(以下、ERIA)を導入しました」と契約の動機を話す。自動車整備には、板金や塗装、研磨といった作業があるが、同社では塗料の乾燥工程にもっとも電力を使用する。工場には大型自動車が入る大きさの乾燥室が2室と、部分乾燥機が1台。これらの稼働が重なると、ERIAのニコちゃんが赤く光る。
乾燥室を使用している間は別工程を進める
自動車1台の塗装を乾かすには2~3時間ほどかかるが、乾燥機は途中で止めることができない。まずは事務所の照明や空調を調整し、それでも足りない場合は、工場の稼働状況を見て部分乾燥機や溶接機を停止させる。溶接機は瞬間的な使用電力が高いため、緊急時の対応に有効だという。さらに現在は警報が鳴らないよう、業務工程自体を変えている。従来は決まった流れに沿って1台ずつ順に整備していたが、最後に乾燥工程が重なることが多かった。そこで乾燥室を使用しているときは、他の自動車の別工程を進め、使用電力量が急上昇しないようにした。また活動を続けるなかで省エネ意識が向上し、照明や自動販売機など設備の入れ替えをはじめ、退社時は工場の配電盤から電源を切るなど使用量も大きく改善できた。
副次効果「協調性の芽生え」を実感
事務員だけではなく、現場の職人も一緒になって取り組んだ省エネ活動。間室氏はERIA導入の副次効果をこう話す。「私の期待通り、従業員が目標に向かって気持ちを1つにしたことで協調性が芽生えたように感じています。たとえば、廃棄物の処理方法が課題でしたが、人任せにせず皆で分別するようになりました」。省エネを通じた成功体験が、これから会社組織を強くしていく。
常務取締役 間室 幸夫氏
皆が取り組んでくれた成果は朝礼などでフィードバックし、モチベーションを維持しています。今後も引き続き光熱費を抑えていくことで、将来従業員に還元できたらよいと思っています。
企業概要 | |
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事業内容 | 自動車整備 |
従業員数 | 27名 |
所在地 | 埼玉県さいたま市 |
取材日:2018年3月
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