SMARTMETER ERIAが電気と真剣に向き合うきっかけに【株式会社関西電工さま】

株式会社関西電工様の導入事例 [Case 412]

■ 導入効果「人件費増をコスト削減で補完し、売上は3倍に」

導入時期2011年11月

■ 省エネポイント

    • 品質を下げずに使用量を改善
    • 全工程で作業内容を検証
    • 洗浄工程を工夫し、水道使用量も改善
めっきについて、一から学ぶ

株式会社関西電工さま

株式会社関西電工さま

創業者である父の逝去後、株式会社関西電工に入社した代表取締役の大住貴子氏は、大阪府立産業技術総合研究所で1年半、めっきについて一から学んだのち、社に戻り試行錯誤を重ねていた。そんな中、電力料金が高騰し、苦慮していたところ、日本テクノから電気の「見える化」の提案があり、SMARTMETER ERIAを導入することとした。手始めに照明や不要な機器類の電源をこまめに消したが、目に見えた効果は感じられなかった。大住氏は本質的な解決策を模索した。

全工程の見直しからひらめいた省エネ

新たな省エネ対策として、被めっき物を入れて加工する「バレル」への電流値の変更を思索。これまではすべてのバレルに対し、均一の電流値で運用していたが、バレルごと(製品)に理論値を算出し、それぞれの適正値で設定し運用を試みた。この検証によりデマンドを2割改善。さらにめっき液の管理温度も見直した。化学反応で上昇する温度を2台のチラーで25℃に冷却していたが、老朽化でモーターが動かなくなったのを機に、最新式の1台に変えた。チラーの負荷を減らせば電力使用量も減る。そこで製品を確認しながら1℃ずつ管理温度を調整し、最終的に品質に問題のない29℃まで上げた。これらの結果を基に時間をかけ、全製品の加工指示書を作り直し、デマンドをさらに3割改善した。

売上が増えてもデマンドは改善できる

大住氏はまた、バレルの穴形状が各種処理液の通過を阻んでいると考え、さまざまな試作をした。結果、処理液だけではなく電気も効率的に通過できることがわかったが、製作コストは通常の倍以上。収支を考え、5年かけて順に入れ替える計画を立てた。さらに着目したのが洗浄水の削減。洗浄工程で工夫を加えたことにより、月間約30万円の水道コスト改善が図れたという。入社から13年で、従業員が6名から25名になり、売上は3倍になった。使用量は微増となっているが、デマンドは大幅に改善し、原価率は圧縮できている。

Comment コメント
代表取締役 大住 貴子氏
市販されているめっきの本はすべて買っています。興味を持つと理解するまで調べ、良いと思ったことは実行しないと気が済みません。ここまで10年かかりましたが、今ではイメージ通りのめっき加工がほぼできるようになりました。今後も品質を保持したままのコスト改善と、たゆみない工夫を重ねていきます。
Company profile
代表者 代表取締役 大住 貴子
事業内容 電気亜鉛めっき
従業員数 25名
所在地 大阪府東大阪市

取材日:2018年3月

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