生産性向上の秘訣はメリハリ。使うべきときに備えて省エネ【進興鍍金工業株式会社さま】

進興鍍金工業株式会社さまの導入事例 [Case 419]

■ 導入効果「売上前年比1.3倍、使用電力量14.2%DOWN」

導入時期:2015年11月

■ 省エネポイント

    • 冷凍機と炉の分散稼働、整流器の出力を下げる
    • 退社時はめっき槽のポンプを停止
    • 処理量を増やすためすき間なくハンガー掛け
まずはピーク対策で限界値を見極める

進興鍍金工業株式会社は売上を前年比1.3倍に伸ばしながら、大幅な電力量の改善に成功している。さらに取締役の磯田剛大氏は「日本テクノのサービスは導入後の運用改善がメインになりますが、そればかりにこだわって品質を下げては本末転倒です」と話す。高品質を維持し、限られた電力量のなかで生産性を向上させるため、まずはめっき液を30℃以下に保つ冷凍機と、めっき後に熱処理を行う炉の稼働を分散。さらに製品によって品質を保持する電流の整流器の出力を下げることによりピークを抑制した。

メリハリをつけて使うべきときは使う

ポンプ内のめっき液は大量の空気に触れると結晶化するため、ポンプを24時間稼働し循環させなければならない。磯田氏は待機電力の改善に向け、退社時にめっき槽のポンプを停止し、なかのめっき液を水に変えるよう従業員に指示した。「手間はかかりますが、営業時間外の使用電力を減らせば、その分を翌日の作業に充てられます」。こうした取り組みを積み重ねるうちに、従業員の意識が変化。加工時は一度の処理でできるだけ多くの製品を仕上げられるよう、すき間なくハンガーに掛けるといった工夫が生まれた。

よいサイクルを生んだ「残さない運動」

同社では「残さない運動」が実施されている。朝の発注に対して、納期に余裕があってもその日のうちに対応するというものだ。翌日以降に仕事があるかわからない状態のなか、こうした仕事の進め方をするには理由がある。「仕事がなければ工場をストップさせればよいだけ。突然の依頼にも対応できる余裕をもちたいのです。そうすれば仕事が早いという口コミも広がり、自ら製品を届けるといった付加価値もつけることができる。これが売上向上の秘訣です」。同社ではこうして働き方改革を進めたほか、電気を使うべきタイミングに備えて省エネに取り組んだことで生産性の向上に成功した。

Comment コメント
取締役 磯田 剛大氏
従業員には煩わしい思いをさせているかもしれませんが、出社前にタイマー設定している空調の時間を見直すなど、彼らからの発信も増えました。電気の「見える化」による意識の変化を感じます。成果はきちんと評価し給与や福利厚生に反映したいと思います。
Company profile
代表者 代表取締役 磯田 勝功
事業内容 メッキ加工
従業員数 12名
所在地 大阪府大阪市

取材日:2018年3月

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