1℃の差が命取り。「見える化」で胡蝶蘭を美しく育てる

有限会社はざま園芸さまの導入事例 [Case 439]

■ 導入効果


導入時期2017年7月

■ 省エネポイント

    • 3台の空調を5分間だけ停止
    • 寒冷紗(遮光シート)の厚さを調整
    • 冷房効率のよい新しい空調を優先稼働
リアルタイムで電気を見たい

有限会社はざま園芸は、福岡県糸島市で胡蝶蘭をはじめ観葉植物を生産している。
「近隣の生産者が日本テクノのサービスを導入したと聞いていました。当時、新電力への切り替えも検討していましたが、請求書の実績報告しか見えないため、電気の使用方法を改善する余地がない。私の場合、ただ電気料金の単価を安くするというよりも、電気の使用傾向から知りたかったのです。そこでリアルタイムで電力量が見える日本テクノの商材に興味を持ちました」(波左間健氏)。

生産と省エネは相反する関係

 胡蝶蘭は肌寒くなる時期に花をつける植物。つまりハウス内は、1年を通して晩秋の気候を再現しなければならない。冬は廃油で暖房を稼働しているため、特に電気を消費するのは7~8月。ただし、胡蝶蘭の育成と省エネは相反する関係にあった。それは空調でハウス内を23~24℃に保ちながら、太陽の光を入れなければならないということ。つまり冷やしながら温めている。
「たった1℃の差で花の大きさや輪数が変わってしまう繊細な植物のため、普段から温度・湿度の管理には注意しています」。

ハウス奥には大型空調10台を設置

ハウス奥には大型空調10台を設置

自分たちにできる範囲で取り組む

 シビアに省エネに取り組むほど、品質が落ちる胡蝶蘭。波左間氏は植物が急激な温度変化を感じないよう、緩やかに調整することがポイントだと話す。ハウス内には大型空調が10台。SMART CLOCKが赤くなると3台の空調を5分間だけ止めたり、寒冷紗(遮光シート)の厚さを調整したりして採光を抑えた。また、空調は少しずつ入れ替えているため、新しい冷房効率のよいものを優先して稼働させている。こうして同社では電気の「見える化」を通して、美しい胡蝶蘭の育成と省エネを両立させた。

Comment コメント
波左間 健氏
花は見て楽しむもの。「見た目は悪いが味はよし」というように、外見以外で価値を挽回することができません。だからこそ私たちは植物が心地よいと感じる環境を整えなければならない。品質向上にあたり、空調などの設備を増強すると電力量は増えますが、そのなかでムダを省いていきたいです。
Company profile
代表者 代表取締役社長 波左間 廣美
事業内容 園芸
従業員数 23名(2018年11月現在)
所在地 福岡県糸島市

取材日:2018年11月

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