ライオン化学工業所さまの導入事例 [Case 427]
■ 導入効果
導入時期2013年11月
■ 省エネポイント
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- それぞれの機械の消費電力を把握する
- 材料に応じて機械の稼働をずらす
- コンプレッサーのエア漏れを音で確認する
瞬時デマンドから機械の消費電力を把握
ライオン化学工業所は合成樹脂の製造加工会社。
「以前から電気料金は気になっていたものの、どのように改善すればよいかわかりませんでした。一つひとつにメーターを設置することもできましたが、日本テクノの電気の“見える化”は、全体の使用量がひと目でわかる。そのわかりやすさにも惹かれ、2013年から省エネ活動に取り組み始めました」(工場長 吉原巧氏)。
工場にはプラスチック加工に関する機械が20台。まずはSMARTMETER ERIA(以下、ERIA)に表示される瞬時デマンド値を見て、それぞれの消費電力を把握することから始めた。
原料に応じて機械の稼働を調整
以前から予想していたが、加工する材料が固い原料、融点の温度が高い原料は機械に負荷がかかり、デマンドピークになりやすいことが改めて明確になった。当初はアラームが鳴ると、吉原氏が現場へ行き一時的に機械を停止させていたが、今では従業員も原料に応じてピークを予想できるようになり、立ち上げや入れ替えのタイミングなどをずらして対応している。
定期的にコンプレッサーのメンテナンスを実施
また、使用電力量の改善にも取り組む。営業が終了し機械が停止すると、吉原氏はコンプレッサーのエア漏れを音で確認。該当箇所を見つけると配管を交換したり、テープを巻いたりすることでコンプレッサーの無駄な稼働を抑えている。
「世間で働き方改革が議論されているのと同様に、当社でも生産性の向上をめざしています。同じ従業員数、限られた時間のなかで、どれだけ成果を上げられるか。設備投資も進めながら、従業員のモチベーションを上げられる制度を整え、会社を成長させたいと考えています」。
工場長 吉原 巧氏
プラスチックは原料価格に合わせて、日々収益が変動します。また、新入社員には技術を継承していかなければならない。引き続き省エネ活動を進行させるだけでなく、福利厚生の充実化や時間の使い方などを見直し、売上を増大させていきたいです。
Company profile | |
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事業内容 | 合成樹脂加工原料販売 |
従業員数 | 12名(2018年6月現在) |
所在地 | 佐賀県鳥栖市 |
取材日:2018年6月
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