フローラルファクトリー株式会社さまの導入事例 [Case 441]
見える化がもたらした省エネ成功のポイント
業務の進め方にメスを入れる
生花の販売を行っており、鮮度維持のためには空調や冷蔵庫の稼働が欠かせない。電力ピークが契約電力を超えそうなときのみ、空調や冷蔵庫を一定時間止めていたが代表取締役の平方氏は、作業全般を見ているうちに冷蔵庫の開閉など、工夫次第で低減できる電気のムダを発見。見える化を契機に業務の進め方にメスを入れたことで契約電力・使用電力量とも低減できた。
・ピーク時は一時的に空調や冷蔵室を停止
・冷蔵室の扉に注意喚起の掲示
・出荷時の冷蔵室の運用方法を変更
■ 導入効果
*導入時期:2017年6月、取材時期:2018年10月
「見える化」で気付いた電気への関心の低さ
フローラルファクトリー株式会社は、本社工場で生花加工を行い、函館市を中心にスーパーマーケットなどの小売店に卸売販売している。本社で日本テクノのサービスを導入したのは、電気に対する意識改革が目的だった。
「私も経営者でありながら電気料金の仕組みには無頓着でしたから、電気を“見える化”したことにより、いかにムダが多いか気付かされました」(代表取締役 平方大一氏)。
生花は常に5~6℃で保管しなければならず維持費がかかる。出荷に影響のない電力量の改善方法を伺った。
SMART CLOCKの導入で作業中でも電気の使用状況がわかる
一時的な措置から根本的な解決へ
生花が入荷すると、余分な葉や茎を切り落とし束ねてラッピングする。これら一連の工程は加工機で行うが、鮮度が落ちないよう空調を稼働させた状態で作業しなければならない。その後5~6℃に設定した冷蔵室で保存。夏場は特に負荷がかかり、これらと加工機の稼働が重なるとデマンド値が上昇する。初めはSMART CLOCKが赤くなるたび、一時的に空調や冷蔵室の冷却機を停止していたが、平方氏は作業風景を見ているうちにさらにムダがあることに気付いた。
切り落としからラッピングまで行う加工機
シビアな言葉も従業員の意識改革のため
それは冷気の散逸だ。これまで出荷トラックへの積み込み作業は、冷蔵室を全開で行っていた。
「これは冷蔵庫を開けっ放しのまま料理をしているようなもの。相当だらしなく電気を使っていました。そこで少し大袈裟ですが、冷蔵室のドアに『開閉5秒以内』と掲示したのです」。
すると従業員は台車の出し入れを速やかに行うだけでなく、開閉幅も意識するようになり作業のスピード感が増したという。さらにトラックが到着する前に前室のバックヤードに生花を移し、冷蔵室を閉めた状態で積み込むようにもなった。これにより室内の温度上昇が抑えられ、空調への負荷が軽減した。
代表取締役 平方 大一氏
一般の方々にとってスーパーで売られている法事用の花は身近ですが、普段使いの花は贅沢品と感じられる方も多いと思います。現在、簡単にラッピングできるデザイン性の高いスリーブを採用してコストを抑えるなど、もっと皆さんが花に親しみを感じられるよう工夫しています。
企業概要 | |
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事業内容 | 生花卸売・小売 |
従業員数 | 20名(2018年10月現在) |
所在地 | 北海道函館市 |
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