株式会社髙見紙化工所さまの導入事例 [Case 428]
■ 導入効果
*導入時期:2016年5月、取材日:2018年6月
■ 省エネポイント
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- 温度の低いエリアから空調を停止
- ドライアイスを入れた空調服の着用
失敗に終わった1年目の取り組み
株式会社髙見紙化工所は、コーティング・ラミネート技術をベースとした印刷加工会社。
「日本テクノから電気の“見える化”について聞き、どれだけデマンド値が変動するか興味を持ちました」。(代表取締役 髙見正行氏)
2016年にSMART CLOCKを導入すると赤く光るのは6~9月だけ。4ヵ月間集中して省エネに取り組んだ。1年目のデマンドピーク時は、放熱性の低い加工機付近の大型空調を停止。一時的であっても40℃を超える現場にはこたえた。
「従業員に快適な職場をつくると約束し、別の対策を考えました」。
2年目に試行錯誤した空調服の改造
髙見氏が2年目に着目したのは空調服だった。冷気を感じられるようポケットに保冷剤を入れたが20~30分で溶け、水滴で服が濡れてしまった。ドライアイスも外付けすると、同様の時間しか保たなかった。
「どうすれば涼しさを保てるか、従業員とドライアイスの包装や配置など試行錯誤しました」。
そうして最終型になったのが、廃材のスポンジでドライアイスを包みメッシュポーチに入れる方法。これにより2.5~3時間保つようになり好評を得た。現在は大型空調の稼働をやめ、空調服とスポットクーラーのみで賄えている。
「見える化」はきっかけにつながる
同社は工場や駐車場などに100台のカメラを設置し、従業員や機械によるエラーをチェックしている。
「事故や不良品が出た際、映像を確認して改善を重ねています。“見える化”すると思わぬところに落とし穴が見つかるものです」。
こうした取り組みにより、取引先からの信頼度も上がり、電気の「見える化」と同様、これまでの習慣や考え方を見直すきっかけとなった。
「以前から職場の環境整備について考えていましたが、SMART CLOCKがきっかけとなり改善が進みました」。

代表取締役 髙見 正行氏
今後はSMART CLOCKで電気の使用状況を見ながら、業務の平準化を図りたいと考えています。引き続き、従業員が働きやすい職場環境を整え、残業時間の改善などにも取り組んでいきます。
Company profile | |
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代表者 | 髙見 正行 |
事業内容 | 印刷加工業 |
従業員数 | 40名(2018年6月現在) |
所在地 | 大阪府大阪市 |