公益社団法人北九州市八幡医師会さまの導入事例 [Case 451]

見える化がもたらした省エネ成功のポイント
生徒も職員も納得して省エネに取り組む
看護専門学院を併設しており、夜間(2年)のカリキュラムを全日(3年)へと変更したため、契約電力は増えた。にもかかわらず使用電力量は減少している。その理由は電気の「見える化」で判明したムダな電気の使用を生徒も職員も全員が納得して減らすことができたからだ。経費削減は地域医療の質的向上に貢献する。見える化を活用した取り組みはそうした財務の改善にも役立てていただいている。
・空調の一括管理
・講堂の電気の使い方を意識
・併設の看護専門学院も協力
■ 導入効果
*導入時期:2008年7月、取材時期:2019年5月
「見える化」で電力の使用傾向が明確に
北九州市八幡医師会事務局長の高橋幸弘氏は、医師会の役割と省エネ活動を行う意味について
「私たちは健康診断など地域保健活動を通じて公衆衛生向上・健康増進を図る一方で、医療の質を向上させるために、医療機関関係者の研修会・懇話会などを行っています。経費削減は地域医療の充実に直結するため、歴代の事務局長が省エネに力を入れてきました」と話す。見える化サービスを導入してわかったのは
①入学式や研修会など併設の看護専門学院の講堂を使う際に使用量が増え、デマンド値が上昇
②生徒不在の教室で換気扇が回っていたなどのムダ、
③夏季の空調稼働で使用電力が増えるため対策が必要、
この3点だったという。
空調の稼動方法を見直す
①は講堂を使う日は早朝から空調を稼働することでピークを分散した。②は退室時の注意書きを貼り、職員のみならず生徒にも省エネ意識を持ってもらえるよう働きかけた。
「実は教室の空調は医師会の事務室で温度を調整できます。しかし、こちらで操作するのは最後の手段で、まずは他で切れる空調がないか探します。生徒が勉強に集中できるよう、こちらからの調整は最低限にしています」。
看護専門学院も省エネに協力
特に③は学院の協力が欠かせない。実は2年前に校舎を増築し、その際正看護師のカリキュラムを夜間(2年)から全日(3年)に変えた。生徒数も増え、デマンド値は上がったが、取り組みの結果、使用電力量は引き続き抑えられている。
「オープンキャンパスを夏から涼しい秋にしたり、廊下の照明を間引きしたり、事務室でも人のいないところを消灯したりと涙ぐましい努力をしています(笑)。ただ、生徒はその様子を見て、ここは省エネ活動が当たり前なのだと思ってくれているようです」(副学院長 草場惠子氏)。


事務局長 高橋 幸弘氏(左)/副学院長 草場 惠子氏(右)
電気料金の仕組みを知り、うまく工夫できたこと、そして機械任せにせず、生徒も含め、皆が納得して省エネに取り組めていることが成功の要因と感じています。地域の未来のため、温暖化防止につながる省エネに今後も力を入れていきます!
企業概要 | |
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事業内容 | 医療・福祉サービス |
従業員数 | 560名(2019年5月現在) |
所在地 | 福岡県北九州市 |
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