株式会社北九州フラワー流通センターさまの導入事例 [Case 450]
見える化がもたらした省エネ成功のポイント
省エネが働き方改革を推進
年に数回ある極寒・酷暑という気象条件でせりを行うと空調稼働が高まり、ピークを押し上げていた。せり場を仕切るカーテンを設置し、さらにデマンドがピークに近づくとせりの時間のみ冷蔵室や事務室の空調をOFFにすることを決めた。電気料金の低減を通じ商品開発の原資確保、花きの流通という手数料ビジネスから商品の自社販売という新たなビジネスモデルを築きつつある。
・クールビズ・ウォームビズ
・照明間引き
・変形労働時間制
■ 導入効果
*導入時期:2012年10月、取材時期:2019年5月
せりの際の電気の使い方を変える
「昨今は趣味が多様化し、鉢植え・切花を楽しむ人が減ってきています。電気の使い方も、働き方も、そして花きの栽培も効率化することがこの業界で生き残るカギです」北九州フラワー流通センターの代表取締役 三好洋介氏はそう力説する。電気の使用状況を「見える化」すれば対策も立てられると考え当社のサービスを導入。結果、年に数回ある極寒・酷暑という気象条件でせりを行うと空調稼働が高まり、ピークを押し上げていることがわかった。そこでせり場を仕切るカーテンを設置し、さらにデマンドピークが近づくとせりの時間のみ冷蔵室や事務室の空調をOFFにするなどでピーク引き下げに成功した。普段も照明の間引きやこまめな空調OFF、クールビズ・ウォームビズの徹底で使用電力量を抑えている。
働き方も変える
電気の賢い使い方の定着と同時に他のムダも削ろうと考えた三好氏は、労働制度改革にも取り組んだ。花き市場の繁忙期は母の日・お盆・年度替りなどある程度決まっており、そこを軸に勤務シフトを組みながら、それ以外の閑散期は積極的に有給休暇を取得するよう推奨。現在は繁閑差への対応のしやすさを考慮し、変形労働時間制を採用している。また、より手間のかからない植物栽培ができないかと考えた三好氏は、生産者と共同で未来の土「カラフル用土」を開発するに至った。
花の育て方も変える
カラフル用土は黒曜石パーライトにポリマーや肥料を配合した水もち・肥料もちのよい人工の用土だ。「たとえばシクラメンの鉢植えなら通常は毎日水をやらないといけませんが、カラフル用土なら半月に1回程で済みます。自宅や職場などで植物を育てる手間を減らし、手軽に楽しめるようになれば植物愛好家の裾野が広がると考えています。今後本格的に販売して行く予定です」。電気の使い方から新商品開発まで、三好氏は自らが描く理想に突き進む。
代表取締役 三好 洋介氏
花きの流通に携わるものとして、業界の先行きに強い危機感を抱いています。デマンド・使用電力量の引き下げは電気料金の節約となり、商品開発の原資を生み、花きの流通という手数料ビジネスから商品の自社販売という新たなビジネスモデルを築きつつあります。これからも引き続き省エネに取り組みます。
企業概要 | |
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事業内容 | 卸売業 |
従業員数 | 40名(2019年5月現在・パート含む ) |
所在地 | 福岡県北九州市 |
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