株式会社コンチェルト コンサートホール成増スロット館さまの導入事例
[Case 455]
見える化がもたらした省エネ成功のポイント
省エネへの熱意が生んだ『節電新聞』
実際に省エネ活動に取り組み、その内容について全スタッフと情報を共有し、意識のベクトルをそろえるのに役立っているのが同館の『節電新聞』だ。電力ピーク抑制の取り組み状況を逐次載せることでスタッフの省エネ意識醸成が図れる。時間帯別48コマ設定を導入した際は「デマンド値を下げた運用を行います。夏のように頻繁に黄色・赤に時計が変わりますので地下フロアの方は時計の色にご注意ください」と告知。取り組みの徹底に活用している。
・空調稼働を個別管理に変更
・お客さまの体感を基準に温度管理
・「節電新聞」でスタッフの意識が変化
■ 導入効果
*導入時期:2018年4月、取材時期:2019年6月
電気の使用状況を徹底的に研究
「電気に関する経費の見直し・削減に取り組むなかで、本社に問い合わせたところ日本テクノを紹介されました」(店長 中西正宏氏)。
店頭スタッフの中野龍二氏は当社のサービスを導入する前から、分電盤のブレーカーをオン・オフして「ここの照明は切ってもお客さまに迷惑がかからない」など、閉店後に検証していた。そんな中野氏にとって電気を「見える化」する「SMART CLOCK」「SMARTMETER ERIA」の導入は強力なツールとなり、省エネへの取り組みは一気に進んだ。
空調をブロック管理から個別管理に
まず取り組んだのは空調の効率的稼働だ。中野氏はブロック管理されていた空調を業者に依頼し、細かく調整できる個別管理に変えた。また、お客さまの体感温度を知るために、温度計を16台設置。それも座っているお客さまの頭の位置を目安に設置した。これによりお客さま本位の温度管理を実現するとともに、空調のこまめなオン・オフにより使用電力量は順調に下がっていった。
「節電新聞」でスタッフの意識改革
同店の勤務はシフト制でスタッフ約25名が働いている。多くのスタッフとの協力が省エネ成功のカギだと考えた中野氏は、月に1度オリジナルの「節電新聞」を制作し、スタッフに電気料金の仕組みや成果、アイデアなどを伝えていった。たとえば身近なトイレの省エネを引き合いに出し「当店の7基の便座を最高温度にすると1時間で2,219Wを消費します」と伝え、閉店後はスイッチを切ることをスタッフに徹底していった。他のスタッフも省エネ活動の意味や効果を知るにつれ、「閉店後はジェットタオルのスイッチをオフしましょう」などのアイデアが出るようになってきた。スタッフ一丸となって省エネに取り組むようになり、さらに成果は積み上がっていった。この活動をけん引した中野氏は、四半期に1度の社内表彰制度で表彰を受けた。
中野 龍二氏(左)/店長 中西 正宏氏(右)
会社からはさらなる省エネを期待されています。まずはこれまでの方法でお客さまに迷惑をかけずに電気代が前年を超えないよう努力します。10年前にホール全体をLED化した際は想像以上の成果がありましたので、次の手として店外のサインや水銀灯を順次LED化していきたいと考えています(中西店長)。
企業概要 | |
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事業内容 | アミューズメント事業 |
従業員数 | 約25名(同店のみ・アルバイト含む) |
所在地 | 東京都板橋区 |
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