社会福祉法人白百合会 特別養護老人ホーム 恩方ホームさまの導入事例
[Case 456]
見える化がもたらした省エネ成功のポイント
空調稼働の見直し
施設の営繕を担当する平岡氏は、入居者に不便さを感じさせない省エネとして空調の稼働法を徹底して工夫することを決めた。実際に個室に泊まり、空調の設定温度や強度などを検証し、最適な運用方法を探った。施設内には当社提供の「SMART CLOCKの見方」を説明したポスターも掲示。こうした資料を目にすることで、スタッフも徐々に省エネ活動に協力するようになった。
・目標設定値内で稼働できる空調を決める
・室外機に遮光シートを張り散水する
・冬場は加湿器を稼働し体感温度を高める
■ 導入効果
*導入時期:2017年7月、取材時期:2019年6月
無理のある省エネは継続できない
「ずいぶん強引な省エネに驚きました」そう話し始めたのは、施設長の田中康弘氏。グループ施設から異動してきた2016年、既に他社の電気の「見える化」を導入していたが、熱交換器を停止し通気口を塞ぐなど、省エネが無理強いされていた。目標設定値を超えそうになると電話やメールも届くが、何をすればよいかわからず、注意を払わなくなっていったという。そこで田中氏は、グループ施設で実績を上げていた日本テクノのサービスに切り替え、省エネ手法を見直すことにした。
入居者の体調に配慮したルールづくり
省エネの仕組みをつくるのは、設備管理・営繕を担当する平岡力氏。「冷暖房の空気の流れや床暖房の温度変化など、施設に一晩泊まって検証。快適な空間を保ちながら省エネできる方法を分析しました」。こちらでは1日に2回、利用者が1階の共用スペースに集まり、レクリエーションに参加している。時間をかけてあえて居室から移動するのは、入居者同士のコミュニケーションを大切にしたいという施設の方針がある。平岡氏はSMARTMETER ERIAで空調の瞬時電力を確認し、こうしたイベントのスケジュールなどに合わせて、系統ごとに最適な空調の運用方法を編み出した。さらに春秋は窓を開放したり、夏は室外機に遮光シートを張って散水したりするなど、空調稼働の抑制にさまざまな方向からアプローチした。
皆がついてきてくれたことに感謝
「省エネのため加湿器を稼働させたところ“体感が暖かい”と好評で、さらに感染予防などの波及効果もありました。また、エレベーターの稼働は1回につき電気代約90円だと伝えると、スタッフはまとめて乗るよう促すようになりました」。平岡氏はあくまで自分が担当するのは、省エネのベースづくりだと話す。スタッフの協力があったからこそ成果を上げられたことに感謝している。
Comment コメント
施設長 田中 康弘氏(左)/平岡 力氏(右)
社会福祉事業の収入は法律で決められており、エネルギーの効率的な使用が重要です。そうしたなかで、日本テクノの提案は経営改善の切り口となっています。省エネによって捻出された費用は、将来必要となる設備改善などへの投資として蓄えます。
施設長 田中 康弘氏(左)/平岡 力氏(右)
社会福祉事業の収入は法律で決められており、エネルギーの効率的な使用が重要です。そうしたなかで、日本テクノの提案は経営改善の切り口となっています。省エネによって捻出された費用は、将来必要となる設備改善などへの投資として蓄えます。
企業概要 | |
---|---|
事業内容 | 特別養護老人ホーム(100室) |
従業員数 | 81名(2019年4月現在) |
所在地 | 東京都八王子市 |
この記事のPDFをダウンロードする。
(フォーム送信後に資料をダウンロードいただけます。)
ダウンロード