株式会社ニューコマンダーホテルさまの導入事例[Case472]

見える化がもたらした省エネ成功のポイント
環境に良い取り組みをお客さまにもPR
SMART CLOCKをフロントに設置したのは、スタッフはもちろん、お客さまにも環境に良い取り組みを進めていることを知っていただくためである。1階にはフロントと喫茶スペースがあり、SMART CLOCKが黄色く光った際は喫茶スペースの照明と空調を切っている。お客さまの目に触れないバックヤードでは最初から必要最小限の照明のみ点灯するようにしている。
・チェックイン後の電力ピーク対策
・使わない部屋は冷蔵庫などをオフ
・SMART CLOCKの色でスタッフが行動
■ 導入効果
|取材時期:2020年12月|導入時期:2019年7月|
電力ピークの原因を探る
ニューコマンダーホテルは大阪府寝屋川市で露天風呂やサウナを完備したビジネスホテル。電気の「見える化」を通じ、全スタッフが「ムダ・ムラ」をなくす契機にしたいと考え、代表取締役社長の堀田逸平氏が日本テクノのサービス導入を決めた。「電気のよりよい使い方について考える好機になると感じました。導入後は日本テクノの営業担当にアドバイスをいただきながら使用傾向を探り、対策を練りました」(支配人 森本 光彦氏)。検証の結果、電力ピークは夏場のチェックインからホールで宴席が始まるまでの時間に発生していた。そこでスタッフは宿泊予定の部屋の空調をチェックイン前から稼働させることで電力ピークの低減を図った。

フロントの誰でも見える場所にSMART CLOCKを設置
契約電力・使用電力量ともに引き下げる
SMART CLOCKの色が黄色になったら、お客さまの動きを見ながら客室以外のスペースの空調・照明を適宜調整するルールを決めた。さらに宿泊予定のない部屋は冷蔵庫の電源を切り、便座ウォーマーのオフを徹底。廊下も利用予定のないフロアは照明・空調を使わないこととした。客室清掃時には空調を使わず、暑ければ窓を開け、作業を行っている。こうした取り組みの成果により、利用客が順調に増えるなかでも、契約電力・使用電力量ともに引き下げられた。

客室清掃も極力電気を使わない手順に変更
「見える化」で高まるコスト意識
新型コロナウイルス感染症の影響により一時宿泊客が前年比10%まで落ち込んだ時期もあったが、2020 年12月現在では前年比約60%と盛り返してきた。「 新型コロナウイルスが流行する前にシステムを導入できていたので、お客さまが減ったときでも後手に回らず適切な電力対策が立てられました。お客さまが少ないからと言ってすべての電気を止めることはできませんが、それでも経費の抑制は効果があります。“見える化”の浸透でスタッフのコスト意識は高まったと感じています」。

バックヤードの照明・空調は最低限に

執行役員支配人 森本 光彦氏
2020 年12 月現在、積極的な宿泊は呼びかけていませんが、いらしたお客さまには精いっぱいのおもてなしを提供しています。今後を見据えて新たな事業の柱を育成すべく、8月には中食の販売・配達事業も始めました。コロナ禍が収まった後、一段成長したと感じられる、そんな組織をめざしています。
企業概要 | |
---|---|
事業内容 | ビジネスホテル |
従業員数 | 108名(2020年12月現在) |
所在地 | 大阪府寝屋川市 |

パワフルネットワークでお客さまの省エネ・省コスト化を強力バックアップ!
こちらのお客さまは大阪第一~第五営業所が担当しています。
〒530-0047大阪府大阪市北区西天満4-14-3リゾートトラスト御堂筋ビル 7階