社会福祉法人ユーアイ21 太陽の家 横濱羽沢さまの導入事例 [Case 473]
見える化がもたらした省エネ成功のポイント
スタッフの自主性を引き出す
同施設では最上階に多目的スペースをつくり、そこで施設長が自ら元料理人だった腕を生かして入居者に寿司をふるまうなど、アットホームな交流を何より大切にしている。一方で省エネについては現場のスタッフが「何ができるか」を考え、行動に移してきた。施設の稼働率が上がっており、使用電力量も増えつつあるが、ムダな電気を使わないようスタッフ一人ひとりが意識している。
・炊飯器の稼働時間をずらす
・人のいない部屋の照明・空調確認
・習慣化による省エネ意識の醸成
■ 導入効果
【 契約電力・使用電力の上昇理由 】施設稼働率の上昇
|取材時期:2020年12月|導入時期:2017年9月|
頻繁に警報が鳴る
「太陽の家 横濱羽沢」は2018 年4 月にオープンした10 の個室と共同生活スペースを基準とした居住空間(ユニット)を12 個備えた特別養護老人ホーム。和のテイストを中心としたくつろぎの空間で入居110 床、ショートステイ10 床、さらに企業主導型保育施設「太陽の家」を併設している。施設長の中村豪氏は日本テクノの電気の「見える化」を活用し、電力ピーク低減に取り組んできた。「オープン時はデマンドの目標設定値を125 kWに設定していました。はじめはよかったのですが、7月に保育施設がオープンし、さらに入居者が増えて施設の稼働率が上がってくると、各階のSMART CLOCKと事務所のSMARTMETER ERIAが頻繁に警報を発するようになり、その度にスタッフは切れる空調や照明はないか、探し回っていました」。
試行錯誤で運用ルールを確立
スタッフがどのタイミングで目標設定値をオーバーしそうになっていたのかを探ったところ、昼食に向け、全ユニットが炊飯器のスイッチをほぼ同時刻に入れており、これが電力ピークに関係していた。現在は各ユニットで炊飯時間をずらすルールができている。「その他にも共同生活スペースでくつろいでいる入居者さんに対しては、個室の空調や照明を消すなど、スタッフが細かく対応することで、電力ピークを上げないよう工夫しています」。
「見える化」で意識が変わり、行動が変わった
現在の同施設のデマンド目標設定値は131kW。この設定であれば暑い日に1~2 回警報が出るくらいのため、現場の負担が抑えられる。「初年度にしっかり取り組んだおかげで全スタッフに取り組み内容が浸透しており、細かく指示を出さなくても現場で判断して行動できるのが我々の強み。当施設の空調は最新式なので事務所で細かく温度調整もできるのですが、どこも消せる場所がないときの調整手段として活用しています」。
Comment コメント
施設長 中村 豪氏(右)/ 副施設長 田所 明氏(左)
今後の課題は春や秋の目標設定値の見極めです。細かく数値を見ていきながら、無理のない範囲で省エネを一層進めたいですね。当社は神奈川県下に多数の福祉施設を展開しているので、まずは私たちが先頭に立って省エネノウハウを習得し、他の施設へと水平展開を図りたいと考えています。
施設長 中村 豪氏(右)/ 副施設長 田所 明氏(左)
今後の課題は春や秋の目標設定値の見極めです。細かく数値を見ていきながら、無理のない範囲で省エネを一層進めたいですね。当社は神奈川県下に多数の福祉施設を展開しているので、まずは私たちが先頭に立って省エネノウハウを習得し、他の施設へと水平展開を図りたいと考えています。
企業概要 | |
---|---|
事業内容 | 介護老人福祉施設 |
従業員数 | 110名(横濱羽沢のみ) |
所在地 | 神奈川県横浜市 |
この記事のPDFをダウンロードする。
(フォーム送信後に資料をダウンロードいただけます。)
ダウンロード
パワフルネットワークでお客さまの省エネ・省コスト化を強力バックアップ!
こちらのお客さまは横浜第一・第二営業所が担当しています。
〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜3-19-5
新横浜第二センタービル10階 MAP