田中酒造株式会社 亀甲蔵さまの導入事例 [Case 469]
見える化がもたらした省エネ成功のポイント
電力ピークの分散で契約電力量を低減
同社で最も使用電力量が多いのは精米機。連続稼働を必要とする、酒造りに欠かせない機械だ。そこで、空調の稼働に注意を払った。空調は30分程度であれば止めても商品の品質に影響がないことを確認し、空調をオフ。それでも電力ピークが目標設定量を超えそうなときは洗瓶機などの機械を一時的に止めることで、契約電力は61kWから54kWまで低減した。
・契約更新時にSMARTMETER ERIAを導入
・電力ピークをずらし、契約電力を抑える
・全員が動く環境が出現
■ 導入効果
【 使用電力量の上昇理由 】生産品目および数量の増加
|取材時期:2020年12月|導入時期:2007年4月|
契約更新時にSMARTMETER ERIAを導入
田中酒造は創業120年を誇る、北海道産の原料にこだわった酒蔵だ。「これまでも目標設定値がオーバーしそうになると日本テクノから電話が来ていましたが、対応は形骸化していたようです。しかし私が総務企画部に入った4年前に、年間で約500万円も電気代を払っていると知り驚きました。何とかしたいと考えていた時に日本テクノの営業担当から電気の“見える化”の話がありました。サービスを導入しても契約電力が3kW下がればコストが合う計算だったので、契約更新時に新たにSMARTMETER ERIA(以下ERIA)を取り付け、電力ピークの低減に取り組みました」(総務企画部長 嵐 代志子氏)。
電力ピークをずらし、契約電力を抑える
嵐氏が製造部門と連携し、機械の使用状況と使用電力量の関係を検証した結果、以下のことが分かった。
①最も電力を使うのは精米機だが、これは2~3日連続稼働するので止められない。
②空調はスイッチを入れたときに最も電力を使用する、ピークを抑えたいときは30分程度止めても仕上がりに影響はない。
③空調を止めてもピークが目標設定値を超えそうなときは、洗瓶機など他の機械を一時的に止める。
これでサービス導入前に61kWあった契約電力は54kWまで下げられた。その後は製造部門でもなるべく他の工程と作業が重ならないよう、相談しながら工夫する機運が生じた。
①最も電力を使うのは精米機だが、これは2~3日連続稼働するので止められない。
②空調はスイッチを入れたときに最も電力を使用する、ピークを抑えたいときは30分程度止めても仕上がりに影響はない。
③空調を止めてもピークが目標設定値を超えそうなときは、洗瓶機など他の機械を一時的に止める。
これでサービス導入前に61kWあった契約電力は54kWまで下げられた。その後は製造部門でもなるべく他の工程と作業が重ならないよう、相談しながら工夫する機運が生じた。
全員が動く環境が出現
当初は電気の「見える化」といってもピンと来なかったスタッフだが、今では事務所に設置したERIAの色が変わると、嵐氏や製造部門などに即座に内線がかかってくる。
「 ピークを過ぎてしまうのは1日のうちでもほんの一瞬。そこさえ気を付ければ基本料金は上がらないわけで、仕組みを理解してからは全スタッフが協力してくれるようになりました」。
2021年には老朽化した空調を入れ替える予定で「これで契約電力がどのくらい下がるかが楽しみ」と嵐氏は話してくれた。
「 ピークを過ぎてしまうのは1日のうちでもほんの一瞬。そこさえ気を付ければ基本料金は上がらないわけで、仕組みを理解してからは全スタッフが協力してくれるようになりました」。
2021年には老朽化した空調を入れ替える予定で「これで契約電力がどのくらい下がるかが楽しみ」と嵐氏は話してくれた。
Comment コメント
総務企画部長 嵐 代志子氏
2019年まで売上が順調に伸びており、2020年は過去最高の売上を達成できる手ごたえを感じていたのですが、新型コロナウイルス感染症の影響で売上が下がってしまいました。現在は熟成期間をあえて長く取り、ビンテージ化した上質の日本酒を企画しており、コロナの流行が収まったら付加価値商品として市場に投入しようと考えています。
総務企画部長 嵐 代志子氏
2019年まで売上が順調に伸びており、2020年は過去最高の売上を達成できる手ごたえを感じていたのですが、新型コロナウイルス感染症の影響で売上が下がってしまいました。現在は熟成期間をあえて長く取り、ビンテージ化した上質の日本酒を企画しており、コロナの流行が収まったら付加価値商品として市場に投入しようと考えています。
企業概要 | |
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事業内容 | 日本酒製造・販売 |
従業員数 | 42名(2020年4月現在) |
所在地 | 北海道小樽市 |
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