社会福祉法人東和仁寿会
特別養護老人ホーム東和荘さまの導入事例 [Case 399]
見える化がもたらした省エネ成功のポイント
入居者への配慮を忘れない
デマンド制度を理解しておらず、電気料金が上がってしまった苦い経験をもとに、職員全員で省エネに取り組んでいる。取り組みは空調の稼働方法が中心。警報ではなく音楽を流すなど、入居者に配慮している。試行錯誤しながら1つずつルールを積み上げてきており、結果として全員の省エネ意識の向上が図れた。
・まず職員の活動スペースの空調を停止
・利用者に配慮し警報時は音楽を流す
・空調は朝5時から30分おきに立ち上げる
■ 導入効果
思わぬ電気料金の上昇が導入のきっかけ
2012年、施設の増築に伴い新たに設置した空調を一斉に試運転したところ、大幅に電気料金が上昇した。当時、デマンド制を理解していなかった施設長の伊藤芳江氏は、こう振り返る。「一時的な使用であっても、契約電力が上がってしまうことに驚きました。ちょうどその頃、日本テクノさんが営業に訪れ、職員の前で電気料金の仕組みについて説明してくれたのです。この出来事が電気の使い方を見直すきっかけとなり、契約しました」。
警報に代わって音楽を流すのが東和荘流
冬場は石油ストーブを使用しており、夏場に使用電力のピークを迎える。施設が広いためSMART CLOCKを4台導入し、複数の場所から同時に電力の使用状況を確認できるようになった。各棟の共用スペースにSMART CLOCKを設置すると、厨房を使用する朝夕のほか、気温が高くなる11時頃にも赤く光った。その際は、まず職員専用の食堂や事務所の空調を停止している。また、警報時には利用者に配慮して館内に音楽を流す独自のルールを設けている。
省エネ活動でPDCAサイクルを強化
利用者の体調管理にあたり、職員に快適な環境を保つよう指示する伊藤氏だが、7月の会議で「暑ければ空調をつけること」を呼びかけると、翌日一斉に稼働したことで警報が鳴ってしまった。事務長の佐々木ひとみ氏は「事前に夏場の省エネルールを決めていなかったことが原因です。朝5時、利用者が活動するスペースから30分おきに空調を立ち上げるルールを設けました」と話す。同施設では同じ失敗を繰り返さないよう、すぐに改善策を立て実行してきた。電気料金の上昇をきっかけに始まった省エネ活動だが、LED照明の導入のほか、職員の省エネ意識が定着し、使用状況に応じて細かく消点灯を切り替えるなど、使用量の削減にも成功している。
Comment コメント
まず事務所の空調を停止しているため、訪問される業者さんには暑い思いをさせてしまい、心苦しいときもあります。しかし、介護報酬の引き下げなどにより、支出を減らさなければならないのも現実。利用者の暮らしを守りながら、水面下で努力を続けていきたいです。
企業概要 | |
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事業内容 | 社会福祉業 |
従業員数 | 110名 |
所在地 | 岩手県花巻市 |
取材日:2017年11月
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