ホテルサンパレス球陽館さまの導入事例[Case382]
見える化がもたらした省エネ成功のポイント
毎年の勉強会で省エネ手法を再確認
沖縄の高温多湿な気候に対応するため、空調管理を徹底している。清掃中は窓を開けて空調をオフ、西日の強い部屋は遮光カーテンを閉めておき、チェックイン時に暗く感じないよう、10センチ程度開けておくなど、さまざまな工夫をしている。こうした活動を支えるのが、日本テクノの担当営業が実施している勉強会。シーズン入りする前に手法を再確認し、省エネへの気持ちを新たにしている。
・チラー式から個別空調へ切り替え
・毎年省エネ意識を新たにする「勉強会」
・ロビーの吹き抜けにサーキュレーター活用
■ 導入効果
費用対効果の高い設備改善に着手
那覇市中心部にあるホテルで、沖縄の文化や歴史を感じる空間や食事、サービスを提供する「沖縄ロハススタイル」がモットーだ。建物の空調は1948年の創業当時より冷却水を全室で循環させるチラータイプを使用していたが、ホテルの稼働率に関係なく動くので、ムダが多かった。金城仁社長は2011年約2500万円をかけて、個別タイプに交換。結果は年間で600万円近い電気料金の削減を実現した。ここから一層の省エネを推進すべく、日本テクノのSMARTMETER ERIAを導入した。
勉強会がスタッフの自主性を引き出す
「日本テクノのサービスを導入して一番良かったのは営業担当による勉強会です」と金城社長。最初に電気料金の仕組みを理解し、その対策についてアドバイスを受けながら効果を検証した。これによりスタッフからロビーや客室、廊下の空調運用法など、次々とアイデアが出たという。勉強会は毎年夏前に実施しており、これに参加することでスタッフは、毎年新たな気持ちで省エネに取り組んでいる。
空調利用を厳密にルール化
勉強会の結果を受け、空調の運用手法の改善が図られた。ロビーの吹き抜けは空調負荷が大きいためフロントスタッフが室内温度に合わせてこまめに温度調整を行いながら、サーキュレーターを併用することで稼動効率を高めている。客室の空調はチェックアウト後に支配人が最上階から巡回し、必ずオフにする。
ホテル西側の客室は清掃後、室温上昇防止でカーテンを引くが、入室時にお客様が暗く感じないよう、10cmだけ開けておく。廊下の空調は、14時につけて、24時にはすべて切ることをルール化している。
Comment コメント
当館は「人にやさしい」「環境にやさしい」「郷土にやさしい」を柱にした「沖縄ロハススタイルホテル」で、空調の見直しもそうですが、時代に合わせた省エネに取り組んでいます。これからも沖縄の歴史と文化を発信しながら、沖縄らしさを空間、食事、サービスにまで浸透させていきたいと思います。
企業概要 | |
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事業内容 | 宿泊業 |
従業員数 | 40名 |
所在地 | 沖縄県那覇市 |
取材日:2017年4月
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