進栄化工株式会社 鶴見工場さまの導入事例 [Case 373]
■ 省エネポイント
- 作業状況を共有し機械の稼働をずらす
- コンプレッサーからの排熱を工場内で利用
- 廃材は細かく分別しリサイクルにまわす
■ 導入効果
環境活動の一環として始まった省エネ

部署間をこえた情報共有
進栄化工株式会社では、エコアクション21の取得を目指し、2015年より積極的に環境活動が行われてきた。日本テクノとの契約を機に、電力量削減についての取り組みが加速。使用しないものは電源を入れないという基本の徹底から始まった。まずは機械をずらして立ち上げること、次に1日3回行われるミーティングで、それぞれの作業状況を共有し機械の稼働時間を予測。ピークの時間帯は譲り合いながら作業することで、導入からわずか1年で契約電力を20%以上削減できた。
就業意欲を向上させる改善提案制度

季節に応じて変わる排熱の流れ
同社では従業員が就業環境や業務の改善について提案できる機会があり、そのなかに省エネ対策も含まれている。ある現場担当はコンプレッサーからの排熱に着目し、吹き出し口に廃材を利用したダクトを設置。冬場は工場内、夏場は換気扇へダクトの向きを変えることで、空調の稼働を最小限に抑えた。こうした改善提案は社長の審査に通過したものだけが実施され、立案者には報奨金が支払われるなど、従業員のモチベーションアップにもつながっている。
廃材回収費用を約10分の1に削減

徹底した資源の有効活用
エコアクション21の取得にあたり、廃材の処理方法も変えた。これまでは細かく分別せず、毎日収集業者が回収(15,000円/回)に訪れていた。今では一見判断しづらい塩化ビニールなども、簡易判別機を使用しながら分別し、リサイクルできるものは売却することで、廃材回収は2週間に1度まで減ったという。今後も環境目標は段階的に厳しさを増すが、数値だけに縛られない従業員の意識の定着が財産となっている。
Comment コメント
竹内 祐樹氏
今期は環境目標を達成することができました。日々の会議や改善提案制度を利用しながら従業員の意見を採り入れ、全社一丸で環境活動に取り組んでいきたいと思います。3年後の創業40周年には節約した経費でハワイ旅行に行くことが目標です。それに向かって引き続き頑張ります!
進栄化工株式会社 鶴見工場さまの取り組みがテレビ番組「省エネの達人」で紹介されました。
Company profile | |
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代表者 | 代表取締役 竹内 祐樹 |
事業内容 | 印刷加工 |
従業員数 | 42名 |
所在地 | 大阪府大阪市 |
取材日:2016年12月
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