有限会社ホワイトさまの導入事例 [Case 385]
見える化がもたらした省エネ成功のポイント
快適な環境を損なわない手づくりの省エネ術
同社では、電気の「見える化」で夏場の空調立ち上げ時間をずらすなど、デマンドピーク対策を徹底。また、運営する店舗の屋根を遮熱塗料で白く塗った。これにより空調を稼働しないと40℃ほどだった室温は約30℃まで下がった。ほかにも遮光シートの設置や店舗内の照明のLED化に取り組んだ。さらに店舗内でシーリングファンを併用することで空調の稼働効率を下げても快適さを損なわない環境を維持することができた。
・屋根は遮熱塗料で白く塗り、室温を下げる
・遮熱シートやビニールのエアクッションを活用
・店舗の空調にはシーリングファンを併設
■ 導入効果
トップが工夫し、動いて、利益を残す
有限会社ホワイトは宮崎県や鹿児島県で書店を5店、生活雑貨店1店、ネットカフェ1店、乾燥専門のコインランドリー1店、その他に賃貸アパートなどを展開している。齊藤文広社長が当社のSMARTMETER ERIA(以下ERIA)を導入したのは2013年。まずは電気を「見える化」し、夏場の空調立ち上げ時間をずらすなど、スタッフと共にデマンドピーク対策を徹底した。さらに齊藤社長は、「南九州の暑い夏を、空調を強めず、別の方法で乗り切れないか」と考え、自ら屋根に上がり、遮熱塗料で白く屋根を塗った。これにより空調なしで40℃程だった室温は約30℃まで下がり、ERIAの画面でも電気使用量の削減が確認できた。この処置は屋根に上れる店舗すべてで実施。さらに店舗によっては写真のように太陽光発電装置(50kW)を取り付けており、これも室温引き下げに貢献している。
細部に至るまで自分たちで工夫する
窓には風のみを通す遮光カバーを設置。これにより事務所では盛夏以外で空調を使うことがほとんどなくなったという。なお、空調の室外機も稼動効率を高めるために屋根同様に白く塗った上で日陰に移動した。
また、照明はすべての店舗でLED化した。これは24時間照明を使うネットカフェで大きな削減効果があった。
お客様に不便を感じさせない省エネを
写真は生活雑貨店の天井で、空調に隣接するようにシーリングファンを設置している。夏でも冬でもこれを併用することで、空調の稼動効率を下げても、お客様に快適に感じていただける。店舗の省エネには不可欠だ。
さらに同社で活躍しているのが梱包時などに利用するエアクッション。店舗の窓に貼り、採光性を損なうことなく、屋外の熱の流入を防ぐほか、ネットカフェでは壁面に貼付けることで、室温保持に大きく役立っているという。
Comment コメント
齊藤文広 社長
「日ごろから疑うことを習慣にしています。疑うことで新たな視点が生まれ、工夫の余地が生じ、手を動かすことで成果が生まれます。削減効果を検証するのに、日本テクノの電気の見える化は最適でした。今後も私たちの創意工夫で利益を上積みし、それを原資に新規事業を手がけたいと考えています」
企業概要 | |
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事業内容 | 小売・不動産業 |
従業員数 | 20名 |
所在地 | 宮崎県日向市 |
取材日:2017年6月
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