「見える化」で使い方に工夫が生まれる

株式会社新星家具 家具処 ほしの[Case229]

 新潟県新発田市にある株式会社新星家具「家具処 ほしの」は、天然木を使った一枚板のテーブルやテレビボードなどの商品を扱う家具の専門店。設立から46年目を迎えた同店のコンセプトは「いつか家具が家族になる」。社長自ら全国各地へ出向き、個性豊かな家具たちを店内に取り揃えている。「SMARTMETER ERIA」(以下、ERIA)の導入をきっかけに始まった省エネの取り組みを代表取締役の星野忠太氏と奥様の千鶴子氏に伺った。



見える化がもたらした省エネ成功のポイント

省エネキーワードは「3つのゼロ」
 高級家具の販売店である同社では、来客の状況を見て店舗1階部分にある商品用のスポットライトを消灯し、店舗2階の照明も消す。さらに平日のお客さまが少ない時間帯も消灯するという3つの「ゼロ」に取り組んでいる。お客さまが来店する直前まで消灯するなど、営業中の省エネを徹底。さらに冷房の設定温度を上げるなどのこまめな取り組みで、約9%の使用電力量が低減できた。
・「見える化」と24時間監視
・時間差の立ち上げを徹底
・スポットライトと蛍光灯
・色と数値で確認

■ 導入効果

導入時期2012年7月(取材時期  2013年6月)
契約電力33kW(2011年)⇒29kW(2012年)
12.1% DOWN!
使用電力量3万7,910kWh(2011年9月~ 2012年4月)
⇒3万4,560kWh(2012年9月~ 2013年4月)
8.8% DOWN!

「見える化」と24時間監視

 「家具処 ほしの」がERIAを導入したのは、2012年7月。まずは店舗横の事務所にERIAモニターとSMART CLOCKを設置して、常に誰かが電気の使用状況や警報を確認できる環境を整えた。代表取締役の星野忠太氏は導入前を振り返りこう話す。「最初は、よくある電気代低減の営業だと思っていました。しかも保安管理の会社を変えるなんてことは今まで考えたこともありませんでした」。しかし日本テクノから契約電力の仕組みについて説明を受けるとその考えは変わった。電気を「見える化」して使用傾向をつかむことで、ムダのない使い方ができると確信した。
 24時間監視によるキュービクルの保安管理も安心材料となった。千鶴子氏は「これまで落雷などによる突発的な事故が起こった場合、こちらから技術者さんに連絡をして復旧をお願いしていました。何かあったときには日本テクノさんから連絡をくれる。24時間見守ってくれる体制はとても心強いですね」と話す。

時間差の立ち上げを徹底

 導入後、デマンド閲覧サービスの数値を確認してみると、夏場と冬場の空調を多く使用する時期にデマンドが上がることがわかった。特に朝の空調立ち上げの時間帯にはデマンド値がピークに近づき警報が鳴る。振り返ってみると、以前は開店準備のために店に入ると真っ先に店舗全体の空調や照明を立ち上げていた。そこで星野氏は、清掃中は必要な場所だけ照明を点けて、空調は開店ぎりぎりまで稼働しない。立ち上げる場合も利用頻度の高い店舗1階、事務所の順に時間差で行い、店舗2階はお客様の状況に合わせて、営業が始まってから稼働させることを徹底した。
 また夏場は、「お客様が多くいらっしゃるのは午後ですが、特に暑い時期は朝の涼しいうちから弱めに空調を稼働させています」と星野氏。時間をかけて室内の温度を安定させておくことで、外気温が上がる時間になってから空調に急激な負荷をかけることがないよう工夫している。

スポットライトと蛍光灯

 店内の照明の使い方も変わった。以前は65灯あるスポットライトを蛍光灯にくわえて営業中は常に点けたままの状態にしていたが、これを来客の状況に合わせてオンオフする。さらに、「店舗内の一部蛍光灯を昼白色から暖かみのある電球色に交換しました。電球色は天然木のもつ温もりを感じていただくことができる色合いで、天気の良い日はスポットライトを使用しなくても十分な明るさがあります」と千鶴子氏。現在は特に来客の多い週末にスポットライトを使用。蛍光灯と上手に組み合わせることで、省エネしながらも接客には支障のない明るさを維持している。
 同店では照明のスイッチが1階と2階にそれぞれ分かれており、これも省エネ意識の向上につながったと星野氏は話す。「少し面倒ではありますが、オンオフのたびに各フロアに行って照明や空調を確認します。最近では2階など入り口から離れている場所は、お客様が駐車場に入ってきた時点で照明を点けに走っています」。

色と数値で確認

 ERIA導入から1年が過ぎ、契約電力4kWの低減、使用電力量も8.8%の低減効果を出すことができた。現在もERIAの目標値を使用状況に合わせたぎりぎりの設定にしているため、定期的に警報が鳴る。今後の省エネ活動について星野氏は「数値をいくつまで下げようと無理をするのではなく、これまでの取り組みを継続して、目標値を超えないように心がけていきたいと思います」。千鶴子氏も「1カ所でも空調を消すとSMART CLOCKの色が変り、ERIAの数値もしっかりと下がるので、最近ではおもしろさも感じるようになりました」と笑顔で話す。店内だけでなく、普段の家での生活も同じように、必要のない場所の空調や照明を消すことがあたりまえになってきたという。 夏を迎え、店舗の入り口に伸びるグリーンカーテンの成長も楽しみのひとつ。毎朝の水やりとともに、習慣化した省エネ活動が今後も続いていく。


お話を伺ったのは

星野千鶴子氏(左) 忠太氏 (右)

企業概要
開設1967年
事業内容高級家具販売
従業員数4名
所在地新潟県新発田市
TEL0254-27-3354
URLhttp://www.hoshino-kagu.jp/

省エネの達人『企業編』でも放映されました!

テレビ番組 省エネの達人『企業編』で取り上げられました。
クリックで動画再生します。(4分00秒)



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