社会福祉法人宣長康久会 ささづ苑さまの導入事例 [Case 381]
見える化がもたらした省エネの成功POINT
業務改善の原資に
従来は一律で入り切りしていた床暖房を、配電盤で細かく区画ごとに分けて管理するなど、見える化を通じてこれまで隠れていた電気のムダを洗い出すことに成功。浮いたコストで新たなネットワークの導入やタブレット端末、インカムを導入するなど、スタッフの業務効率改善に役立てている。
・LED照明の導入
・床暖房のピンポイント稼働
・削減コストでスタッフの負担軽減
■ 導入効果
SMART CLOCKが省エネの取り組みを支援
ささづ苑は平屋建ての広い施設のため、SMART CLOCKを計3台導入。人の集まるスペースに配置し、スタッフの意識向上に活用している。「社会福祉法人は非営利団体のため、現場のコスト意識が薄いと感じました。電気を見える化し、日本テクノさんから具体的なアドバイスを受けることで、皆の意識を省エネに振り向けたい、そう考えてスマートクロックを導入しました」こう話す岩井広行施設長の前職は地方銀行勤務。約30年にわたって中小企業の経営について相談に乗っており、その経験が生きることとなった。
銀行出身の施設長が進めた「コストカット」
岩井施設長は省エネコンサルタントのアドバイスなどから、自施設へ流用可能なアイデアを探した。これらを元にまず取り組んだのが照明のLED化だ。お年寄りのため長時間にわたって隅々まで照らす必要性があり、照明の交換はもっとも効果が出やすいと考えた。結果、照明全体の約3割をLED化し、さらに天窓のあるスペースは間引きすることで、電気料金の引き下げに成功した。
浮いたコストが労働環境改善につながる
さらに取り組んだのが、冬場の床暖房の使い方の改善だ。それまでは床暖房を壁のスイッチで画一的にオン・オフしていたため、利用者のいないスペースまで暖めるというムダがあった。これを配電盤のスイッチを活用してスペースごとにオン・オフするようスタッフに伝え、習慣化した。
こうして圧縮したコストは、スタッフの労働環境改善に役立てている。同苑は富山県が認める「腰痛予防対策モデル施設」。スタッフの負担を抑えるリフト等は、「見える化・理解る化」によって浮いた費用で購入されている。
Comment コメント
施設長 岩井 広行氏
現在建設中の特養ホーム「ささづ苑かすが」は、エネルギーを自給するZEB(ゼロエネルギービル)の高齢者施設として、省エネ新技術などを推進する「環境共創イニシアチブ」からモデルケースに採用されました。ささづ苑で培った省エネのノウハウを新施設でも生かし、介護業界全体の省エネモデルになれればと思います。
企業概要 | |
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事業内容 | 社会福祉業 |
従業員数 | 100名 |
所在地 | 富山県富山市 |
取材日:2017年1月
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