株式会社協和精機さまの導入事例[Case375]
見える化がもたらした省エネ成功のポイント
使用電力の多い機器の見極め
1973年創業の同社には古く、消費電力の高い機器もあるが、入れ替えには多くの費用がかかる。そこで同社が取り組んだのが、「人の手による省エネ」。古いタイプの空調や空気清浄機の稼働を極力抑えることで、省エネにつなげた。同社は2021年に太陽光発電設備を導入。事業に使用する電力の一部を再生可能エネルギーにするなど、環境負荷の低減に積極的に取り組んでいる。
・空気清浄機に代わり清掃の時間を設ける
・古い空調を優先的に停止する
・電気代削減分を売上に換算して発表する
■ 導入効果
電気の「見える化」の効果を知って
「“見える化”するだけで、電気代は削減できる」と話し始めたのは、取締役部長の立松和也氏。2016年2月に株式会社協和精機に入社した。前職でエネルギーマネージメントの仕事に携わっていたため、効率的な電気の使い方に関心があり、「見える化」の重要性について伝え続けてきた経験上、電力量の削減には何よりも意識付けが効果的であると知っていた。こうした背景から、同社入社後に進んで取り組んだのが省エネ。従業員の意識付けに最適なSMART CLOCKを4台導入した。
空気清浄機に代わる「お掃除プロジェクト」
同社では医療や自動車関連の部品を製造しており、加工工程で大量の機械油が工場内に飛散する。油は巨大空気清浄機によって、各フロアに設置されたダクトを介して屋上へ。しかし、消費電力が高いうえ、騒音や振動にも悩まされていた。床や加工機が油まみれにならず、空気清浄機を停止する方法はないか。そこで立松氏は空気清浄機を小型のものに入れ替え、油の除去力を補うため「お掃除プロジェクト」を発足。若手従業員をリーダーに任命し1日に1回全員で清掃にあたることで、電力削減と労働環境の改善に成功した。
デマンドピークでは古い順に空調を停止
工場内に10台ある空調の古さはまちまち。それぞれの型を調べ、古いタイプには黄色、新しいタイプには赤色のシールを貼った。古いタイプは消費電力が高いため、一時的にデマンドを抑制するのに有効。デマンド値の上昇にあわせてSMART CLOCKが黄色に変化すると、従業員は黄色のシールが貼られた空調を優先的に弱めるようになった。また、省エネの成果報告では、○○円の製品を○○個売り上げたことと同等の効果と伝え、従業員が身近な問題として捉えられるよう工夫。こうして自社で省エネを進めることで、電気の「見える化」の重要性について再認識した。
取締役部長 立松 和也氏
従業員に協力を促すだけではなく、省エネによって経費削減できた分で新しい機械の導入を目指しています。従業員のモチベーション維持に努めることも、省エネを継続していく秘訣。今後もこうした成功体験から小さな信頼を積み重ね、将来みんなを引っ張っていきたいと思います。
株式会社協和精機さまの取り組みがテレビ番組「省エネの達人」で紹介されました。
企業概要 | |
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事業内容 | 金属加工 |
従業員数 | 44名 |
所在地 | 埼玉県川越市 |
取材日:2017年2月
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