エース商会株式会社さまの導入事例 [Case 377]
■ 省エネポイント
- 30分連続で機械を使わない
- 電気使用量の多い機械を同時に使わない
■ 導入効果
電気料金を決めるデマンドの仕組みを学ぶ
日本テクノのSMART CLOCKを導入した当初、スタッフは「機械を止めていては仕事にならない。大体、時計の色やアラームを気にしながら鋼材は切れない」と訴え、導入に懐疑的だった。そこで日本テクノの営業担当がスタッフへ勉強会を実施し、「デマンド制」について解説。デマンドを意識するだけでも電気料金は下がることを説明した。基本料金の仕組みを理解したスタッフは自然と、「ではどんな仕事の仕方をすれば基本料金を上げずに済むか」と考えるようになった。
クレーンとプラズマ加工機の同時使用を禁ず
SMART CLOCKをみていると、最も電気を使うのはプラズマ加工機(写真3)で厚い鋼材を切り抜いているときに、大型クレーン(写真2)を稼動させることだった。そこで、同時に使わないのは無論、クレーンを使用するときは皆に声をかけ、プラズマ加工機の使用予定を確認してから使うようルール化した。これによりデマンド値の引き下げに成功した同社では、八木誉政工場長が中心となり、プラズマ加工機そのものの使用方法も見直すことにした。
納得の末生まれた「5分の別作業」
プラズマ加工機は工場で最も電気を使う機械だ。最初に電気スパークを発生させて鋼材に穴を開け、その後切断を進めていく。検証したところ、同社が扱う鋼材で30分以上の連続運転が必要なケースはなかった。そこで八木工場長は「プラズマ加工機を使うときはSMART CLOCKの長針がなるべく0分または30分の位置から始め、25分または55分には使用をやめる」ことをルール化。この習慣を徹底することでデマンド値が目標を超えることはほぼなくなった。これにより切断作業は5分中断するものの、スタッフは「プラズマ加工以外の作業を進めればよい」と考え、操作手順を受け入れたという。
Comment コメント
代表取締役社長 畠山 貢氏、
工場長 八木 誉政氏、専務 畠山 正氏
デマンドとSMART CLOCKの関係を理解することで、トータルで行う作業量は同じでも、自分たちの工夫次第でより電気料金が節約できることが分かりました。そこからは八木工場長の指導の下、順調にデマンド値を減らせました。皆の考え方が『できない』でなく『工夫すればできる』に変わったのが大きいです。
Company profile | |
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代表者 | 代表取締役社長 畠山 貢 |
事業内容 | 金属加工業 |
従業員数 | 20名 |
所在地 | 兵庫県神戸市 |
取材日:2017年3月
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