学校法人太陽学院 認定こども園 第二太陽の子幼稚園[Case475]
見える化がもたらした省エネの成功ポイント
空調と照明を徹底的にオフ!電力ピーク低減を実現
同園の電力ピークは冬場の午前8時30分から9時30分。この時間帯は調理場で昼食とおやつの調理を始める時間だった。調理スタッフが外部からの派遣のため、調理時間をずらせない事情から、自分たちでできる省エネを探した。暖房は温水床暖房と空調を併用していたが、部屋が暖まったら空調を止め、館内は自然光を取り入れて明るいため照明もできる限り消している。この取り組みで8kWの電力ピーク引き下げを実現した。
・空調稼働と調理時間の重なりを避ける
・働き方改革を推進
・冬場は床暖房を最大限活用
■ 導入効果
冬の朝8時台に電力ピークが出ていた
学校法人太陽学院は、北海道函館市をはじめ、全国に7ヵ所の幼児教育・保育施設を展開している。「初めは省エネといっても何をどうすればよいのかさっぱりわかりませんでした。そこで営業担当のアドバイスを元に、まずは取り組みやすい電力ピークの引き下げを図ることにしました」(園長 若松優美氏)。
同園のデータを検証したところ、電力ピークは冬場の午前8時30分から9時30分。この時間は、調理場で昼食とおやつの調理を始める時間だった。調理スタッフは外部からの派遣のため、調理時間はずらせない。若松園長らは自分たちにできることを探した。
時間を見計らい空調を止め照明を消す
「当園は7時ごろから保育園児が登園します。暖房は温水床暖房を使用しているのですが、早朝は寒いため、空調を併用していました。しかし8時30分になれば部屋もだいぶ暖まっています。そこでSMARTMETER ERIAが警告を発したら空調を止めるようにしました。館内は自然光を多く取り入れて明るいので、電灯もできる限り消します。これでピーク低減が図れました」。
なお、2022年現在は調理の内製化に切り換え、調理時間を可能な限り食事時間に近づけるよう職員のシフトを組んでいる。その結果、1月の電力ピークは33kWまで下がっている。
30分単位の目標設定でさらなる省エネへ
また、電気を「見える化」した結果、職員1人ひとりが空調の切り忘れ・電灯の消し忘れなどにこまめに対応するようになった。さらに同園では働き方改革の一環で残業時間の削減を打ち出しており、こうした取り組みも相まって使用電力量は減少傾向にある。
「今後の課題は省エネ活動をもう一歩進めることです。30分単位で使用電力量の目標を設定し、これに沿って行動することで、これまで目に見えていなかったムダがあぶり出せるのではないかと考えています」。
Comment コメント
当園の温水床暖房は強力で、午前中でスイッチを切っても、暖かさは夕方まで維持します。また、建物の採光部が広いため、日中は照明を消してもほとんど支障ありません。そうした特性を見極め、省エネに取り組むことで不要な光熱費をカットしてきました。今後もこまめな省エネの積み重ねで成果を出したいです。
企業概要
事業内容 | 幼児教育・保育施設運営 |
職員数 | 150名(2021年12月現在) |
所在地 | 北海道函館市亀田港町 |
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