株式会社清和 フレッシュマート松浦店さまの導入事例 [Case 376]
見える化がもたらした省エネ成功のポイント
見える化を通じムダ低減を徹底
長崎県松浦市は全人口の3割以上が高齢者。同店では高齢者用のタクシー乗り場を設けるなど、地域の生活を支えてきた。長年の赤字を解消するために「電気の見える化」を採用するに至ったが、その背景にはスタッフ全員が黒字化を共通の目的として認識し、細かなムダの見直しを重ねたことがある。見える化を通じた細かな工夫の積み重ねにより、同店は黒字が定着した。
・室外の熱交換器に水をかけ冷やす
・パッケージ商品の照明は照度を70%に
・冷蔵ケースは人の手で温度を管理
■ 導入効果
熱交換器をがんばらせない「水かけ冷却」
店舗東側に設置した冷蔵ケースや空調の熱交換器は日の出と共に直射日光で温度が上がり、開店時刻には既に熱をもっていた。これでは熱の交換効率が大幅に下がってしまう。スタッフがメーカーに問い合わせてみると、この交換器は防錆加工がしてあるので、水をかければ温度が下がると分かった。そこで夏場は1~2時間に1度のペースで水をかけることで、機械の負荷を下げている。
照明の照度は品物に応じて設定
照明は、照度を抑えることで電力消費が減らせる。同店ではスタッフが什器ごとに必要な照明の明るさを逐一検証した。その結果、肉や魚などのフレッシュさがポイントとなる商品の照度は落とせないが、乳製品などのパッケージ商品の場合は照度を落としても購入行動に影響がないと分かった。そこでこれらの商品は照度を70%に設定。細かな配慮で電気のムダを少しずつ削っている。
温度管理を機械任せにしてはいけない!
特に夏場で来客が続いて外の熱気が店内に流入すると、冷蔵ケースが温度を下げようと一斉にフル稼働を始め、これが電力ピークと電気使用量の増加を招いていたという。この解決策はずばり「温度設定を機械任せにしない」こと。各種ケースの温度はコントローラーで一元管理できるので、急激に冷やすのでなく、品質に影響を与えない範囲で徐々に冷やすよう、担当者が温度をコントロールした。 この他にも退店時にはスタッフがすべてのケースにカバーやカーテンをかけるなど、地道な取り組みを重ねている。こうして削減した電気代はスタッフへと還元されている。
Comment コメント
専務取締役 荒木 孝仁氏
人口減や高齢化の影響で長いこと赤字に苦しんでいました。そこで黒字化のために日本テクノさんの協力の下、電気の使用状況を見える化すると共に人の手で徹底的に電気のムダをあぶり出し、改善を図りました。これにより経費が減って、売上が上がったのと同等の効果がありました。現在は黒字を維持しており、ちりが積もって山となったのを実感しています。
企業概要 | |
---|---|
事業内容 | スーパーマーケット |
従業員数 | 約30名 |
所在地 | 長崎県松浦市 |
取材日:2017年2月
この事例のPDF版をダウンロードする。
(フォーム送信後に資料をダウンロードいただけます。)
ダウンロード
省エネの達人『企業編』で放映されました!
テレビ番組 省エネの達人『企業編』で取り上げられました。クリックで約4分の動画を再生します。
パワフルネットワークでお客さまの省エネ・省コスト化を強力バックアップ!
こちらのお客さまは長崎営業所が担当しています。
〒850-0031
長崎県長崎市桜町5-3
大同生命長崎ビル 2階 MAP