価格の変動を電気の「見える化」機器で確認
関東地方で水産加工を行うA社。当社サイト「環境市場」をはじめ、SMART CLOCK、SMARTMETER ERIAの市場価格表示機能も活用し、卸電力市場価格を確認しながら業務を進めている。これまでは市場価格に関わらず業務手順は一定であったが、それを市場価格の変動に合わせてずらすことにした。業務開始前には魚の入荷スケジュールを把握のうえ、スマートフォンで市場価格を確認してから急速冷凍庫の稼働時間を決める。
スタッフも時間帯別の対応を徹底
価格が下がる時間帯には、大型冷凍庫を通常より低めの温度に設定して冷やしておく。これにより、価格が上がる時間帯の冷凍庫の稼働を抑えることができる。また、フォークリフトの充電などは価格が下がる時間帯でのみ行うこととした。季節によって価格が極端に上がる時間帯がある場合は、大型冷凍庫2台のうち1台を停止している。
こうした取り組みはスタッフにも浸透しており、作業前の価格確認が習慣化している。2021年12月はこうした活動の結果、1日の電気料金が約12%低減できた。