株式会社丸兄商社さまの導入事例 [Case 436]
見える化がもたらした省エネ成功のポイント
成果を「特別賞与」で還元
電気を「見える化」し、業務の進め方を変えることは、高齢化の進む有田焼の街・有田で活性化につながるとの考えが代表取締役社長の野田氏にはある。スタッフがスムーズに省エネに取り組めるよう、野田氏が自らの言葉でデマンド制度や賢い電気の使い方をレクチャーした。省エネの取り組みを通じ電気料金にして約100万円を改善したが、これを原資とし、スタッフに特別賞与として還元した
・空調の稼動方法変更
・作業工程の変更
・体験工房に間仕切りを入れる
■ 導入効果
導入時期:2016年7月 取材日時:2018年10月
まずは目標値を設定、全員で工夫
創業98年、陶器販売をはじめ絵付け体験や古美術品展示など、多彩なメニューから「有田焼のデパート」を自認する丸兄商社。代表取締役の野田浩史氏は導入にあたり朝礼でデマンドの仕組みと目標値について説明し、改善を促した。
「まず伝えたのは“我慢”と“ケチり”は必要ないということ。警報が鳴ったら展示スペースや体験工房のお客さまの入り具合を見ながら随時空調を調整し、開店時は入口と中央の空調のみを点けるようにしました」。
デマンド値を15%改善するのが導入時の目標だったが、翌月には達成。さらに省エネ意識が定着するにつれ、スタッフからは次々とアイデアが出るようになった。
成果は特別賞与でスタッフ全員に還元
「体験工房はお客さまの少ないときは間仕切りすれば空調使用が抑えられる」「朝の団体客がいない涼しい時間に商品の梱包を行えば、空調をあまり使わずに済む」「出勤時に店内が暑かったら窓を開けて涼しい空気を入れてから空調を点けよう」
こうした取り組みの結果、昨年の電気料金を約100万円改善できた。野田氏は浮いた分から当社のサービス利用費を引き、その残りを社員・パートスタッフ全員に特別賞与として還元した。
「今年も前年比で浮いた分を配るつもりですが、皆がモチベーション高く取り組んでくれています」。
虎視眈々とムダを探す
人による工夫にくわえ屋根の断熱やLED導入など、設備改善にも取り組んできた同社。だが2018年は猛暑のためデマンド値が1kW上がってしまった。
「たった30分のことですから、何か手が打てなかったかと悔いが残ります。ただ、色々と自分たちの仕事を見直すことが作業効率を向上させますし、結果としてコストに反映すると思っています。今後も太陽光発電や蓄電など、やれることはまだあると思います。省エネもビジネスも、皆で楽しみながら成果を出し続けたいですね」。
代表取締役 野田 浩史氏
有田は陶磁器の町ですが、高齢の作り手が引退し技術継承が図れないなど、難しい局面を迎えています。私は有田全体の活性化に電気の「見える化」は有効だと考えており、今回の取材を引き受けました。高圧で受電しているところはぜひ試して、効果を実感してほしいですね。
企業概要 | |
---|---|
事業内容 | 陶磁器販売 |
従業員数 | 22名(2018年9月現在) |
所在地 | 佐賀県西松浦郡有田町 |
この記事のPDFをダウンロードする。
(フォーム送信後に資料をダウンロードいただけます。)
ダウンロード
パワフルネットワークでお客さまの省エネ・省コスト化を強力バックアップ!
こちらのお客さまは長崎営業所が担当しています。
〒850-0031
長崎県長崎市桜町5-3
大同生命長崎ビル 2階 MAP