呼びかけのキーワードは”エコタイム”です

社会福祉法人鵜足津福祉会 特別養護老人ホーム
マイルドハート高円寺さまの導入事例 [Case 366]

 

 東京都杉並区にある「マイルドハート高円寺」は、特別養護老人ホームと障がい者支援施設の複合施設。一貫して入居者の暮らしやすい環境づくりに取り組みながら、地域住民への施設の貸し出しや、地域イベントへの参加など地域貢献にも注力。開設から7 年、「支え合い、共に生きる」を基本理念に、スタッフ全員で施設をつくり上げてきた。電気の「見える化」をきっかけにした省エネの取り組みを施設長の鈴木員世氏に伺った。

■省エネポイント

  1. 年間の電気代は3000 万円
  2. 試行錯誤を経て方針決定
  3. 声掛けが大切
  4. 見える化が意識を変える
  5. 省エネの達人『企業編』でも放映されました!

■ 導入効果

導入時期2015年10月(取材時期  2016年4月)
契約電力473kW(2015年1月)⇒477kW(2016年2月)
4%増
電気使用量101万0208kWh(2014年11月~ 2015年4月)
⇒ 87万7238kWh(2015年11月~ 2016年4月)
13万2970kWh 13.16%

年間の電気代は3000 万円超

 マイルドハート高円寺がSMARTMETER ERIA(以下、ERIA)とSMART CLOCK を導入したのは、2015 年10 月。施設長の鈴木員世氏は当時を振り返りこう話す。「わたしが施設長になったのが同年の4 月。管理者としてあらためて数字を見るようになりましたが、まさか年間の電気代が3000 万円を超える額だとは考えてもみませんでした」。想像以上の電気代に驚くとともに、何とかしなければという思い。そうしたタイミングで日本テクノから電気の「見える化」の提案があり、導入後のサポートにも魅力を感じたため、すぐに導入を決めた。
 ERIA 導入後に施設内で開いた勉強会では、日本テクノの担当者が30 分単位で決まるデマンドの仕組みなどを丁寧に説明した。多くのスタッフが興味深く説明に聞き入ったという。

「見える化」に役立つSMART CLOCK

試行錯誤を経て方針決定

 「ERIA 導入当初は、警報が鳴ると事務所スタッフだけが全館を走り回っていたんです」と鈴木氏。しかしその方法では抜本的な対策とはならない。全スタッフが省エネ意識をもつことが大切だと考えた鈴木氏は、全員が電力ピークを共有できる方法を採った。

 現在の同施設では、デマンドピーク時にERIA の警報が鳴ると、事務所スタッフがバックヤードの更衣室や廊下の照明を消し、同時に事務所から全館に館内放送が入る。「エコタイムです。スタッフのみなさんは環境整備に努めてください」。これが電力ピーク対策の合図となり、それぞれの持ち場で入居者に支障のない範囲で空調や照明が消されていく。
 また一度は「デマンド値を下げることに必死で、照明を消しすぎた結果、館内が真っ暗になってしまいました」と鈴木氏。そうした経験から、「省エネは大切だけれど、入居者に無理のかからない、来館者に失礼のない範囲で取り組む」という方針に行き着いた。

適度な空調と照明で居心地のよい共用スペース

声掛けが大切

 省エネ活動の基本は、デマンドの対策とともに「消し忘れ防止」と「消してもいい場所の共有」を徹底すること。入居者がリビングで食事をしているときや、受診などで外出するときは、介護スタッフが声をかけて個室の照明や空調を消す。さらに、館内を巡回する機会の多い専門職や事務所スタッフ、クリーンスタッフは、館内全体の温度の微調整を担う。これらのスタッフは介護スタッフと違い施設全体の状況を把握しており、電気のムダも俯瞰して把握できる。調整の際には、介護スタッフへ「1℃だけ下げますね。だめだったら戻してください」「ちょっと暑すぎるから調整しますね」などの声掛けを徹底した。業務の異なるスタッフが一緒になり省エネに取り組むためには、誤解や意見の食い違いがないよう声掛けを行うことが大切と鈴木氏は話す。

壁に貼られたスイッチ オン・オフのルール

見える化が意識を変える 

 クリーンスタッフによる清掃の仕方にも省エネ意識が見られる。掃除機は定期的にフィルタ清掃をすることで効率を高める。館内の床清掃は全体にモップをかけておおまかなゴミなどを集めてから掃除機をかける。洗濯室も作業する人のいない時はこまめに空調・照明を切る。
 最後に鈴木氏は、年に1 回のスタッフによる業務改善のアンケート結果を見せてくれた。以前は介護業務に関する回答が中心だったというが、「省エネ効果を周知してくれたことで、意識するようになった」「全員で取り組むことは省エネの知識も増えていいことだと思う」など、内容に変化が起きてきた。「結果が目に見えるかたちとして出たことが、みんなのやる気につながっていると実感できました」と笑顔の鈴木氏。今後も無理のない範囲で全員参加の省エネ活動が続いていく。

空調と照明をこまめに切っている洗濯室

お話を伺ったのは

施設長
鈴木 員世氏

Company profile
開設2009 年(平成21)年4 月
事業内容特別養護老人ホーム
従業員数160 名
所在地東京都杉並区高円寺北1-28-1
TEL03-5345-5981
URLhttp://utazufukushikai.or.jp/koenji/

省エネの達人『企業編』でも放映されました!

テレビ番組 省エネの達人『企業編』で取り上げられました。
クリックで動画再生します。(4分00秒)



商品・サービスの詳細や導入について
お気軽にご相談ください
お問い合せ
商品・サービスの詳細や導入について
資料(PDF)をダウンロードいただけます
資料ダウンロード

関連記事

  1. 【社会福祉法人の省エネ】省エネはコミュニケーション。全員で楽しく

  2. 【駐車場管理の省エネ】目配り・気配りの省エネ。要点を押さえスマートに推進

  3. 同じ失敗は繰り返さない 省エネでPDCAサイクルを強化 【社会福祉法人東和仁寿会 特別養護老人ホーム東和荘さま】

  4. 浜正機工株式会社

    【製造業の省エネ】電気の「見える化」をきっかけに進む環境改善

  5. 【診療所の省エネ】成果は自分たち次第で不安…でも意外と簡単だった省エネ

  6. 【ホテルの省エネ】デマンド閲覧サービスでスタッフの生産性が向上【指宿フェニックスホテルさま】

  1. ロビーに設置したSMART CLOCKがお客様へも省エネを呼びかける

    【ホテルの省エネ】これが「見える化」効果。お客様まで省エネに協…

    2017.06.25

  2. 【ホテルの省エネ】大規模ホテルで電力削減 食事メニューに合わせた…

    2016.12.20

  3. 【小売業の省エネ】「見える化」でよりコストへの意識が深化する

    2020.04.09

  4. 2_imamuraw1200

    幼い頃から時計で環境教育「先生もう黄色だよ~」【いまむらこども…

    2019.05.09

  5. 【婚礼事業】見える化が社員の意識変化を引き起こし省エネが進む

    2009.12.24

  6. 【製造業の省エネ】(株)伊藤園 関西茶業:「見える化」の重要性を再…

    2014.01.24

  7. 【小売業の省エネ】省エネとサービスの両立。一歩踏み込む勇気が改…

    2019.10.10

  8. アドバイスで実現した 年間約100万円のコスト改善【鳥羽割烹たまも…

    2016.12.20