有限会社熊本なべしま 焼肉なべしま田井島店[Case491]
見える化がもたらした省エネの成功ポイント
店内改装で電気の使い方を改めて意識
同店は電気の「見える化」を活用し、地道な省エネ活動に取り組んできた。2023年3月にはコロナ後を見据え店内を改装。席数は減ったが全席を個室にしたことで空調が3台増えた。それを機に電気の使い方を改めて意識し、冷蔵庫の稼働台数と扉の開閉回数を減らすなどの工夫をした。また、夏場のランチタイムに迎える電力ピークを抑えるため、客席の空調を11時開店の2時間前から弱めに稼働させ、30分単位で徐々に強めている。お客さま不在の個室で電気・空調・換気システムの消し忘れがないか確認を徹底するなど、ムダな電気を使わないよう取り組んでいる。
・空調の温度設定は徐々に調整
・使用する冷蔵庫を絞り、開閉回数を減らす
・お客さま不在スペースの照明を消す
■ 導入効果
導入時期 | 2013年6月(取材時期 2023年4月) |
契約電力 | 90kW(2015年)⇒ 83kW(2022年) 7.7%DOWN! |
使用電力量 | 201,072kWh(2013年6月~2014年5月) ⇒149,273kWh(2021年6月~2022年5月) 25.7%DOWN! |
コロナ後を見据え2023年3月に店内を改装
2013年6月のオープン以来、電気の「見える化」を通じ省エネに取り組んできた焼肉なべしま 田井島店。お客さまが食事を楽しむなかで、実践できる省エネ活動を探し、地道に取り組んできた。同店は2023年3月に店内を改装し、25卓・約150名の座席でリニューアルオープン。「座席は減りましたが全席を個室にしたため、空調が3台増えました。今回の改装を機に電気の使い方を改めて意識していこうとスタッフと話しています」(店長 横瀬 洋平氏)。レジ横に空調のスイッチが配置されており、横瀬氏は客の入りを見ながらこまめに調整している。
冷蔵庫は稼働台数および開閉回数を減らす
厨房では食材ごとにまとめて収納することで、不要な冷蔵庫の稼働をなくすよう意識している。また、扉の開閉回数も極力減らせるよう、スタッフは食材を出す際になるべくまとめて一度に取り出す。厨房の空調はスポットクーラーを採用し、働くスタッフに直接冷気が届くようにしている。同店の電力ピークは夏場のランチタイム。ピーク値をなるべく低く抑えるために、客席の空調を11時開店の2時間前から弱めに稼働させ、30分単位で徐々に強めている。「当日の天気予報と予約状況を勘案しながら早めに調整していくようにしています」。
重要なのは「ムダな電気を使わないこと」
全席が個室になったため、特にお客さま不在の個室で電気・空調・換気システムの消し忘れがないかの確認作業も重要となる。「改装で空調台数が増えたこともあり、今後は契約電力がある程度上がることも予想されます。とにかくムダな電気を使わないよう、店長である私が率先して省エネに取り組む考えです」。
今後盛夏を迎えるにあたり、SMARTMETER ERIAの表情が変わり、赤く光ったときにどうすればよいか。まず停止できる空調を探すなど、店長とスタッフで話し合い、省エネ活動の手順を決めている。
Comment コメント
近年は新型コロナウイルス感染症の影響で全席フル稼働するようなシーンがなかったため、スタッフはあまり省エネを意識せずに業務を行ってきました。ただ、今後は大幅な来客増を見込んでいます。お客さまの満足度を損ねることなく、自分たちの工夫でできる省エネにこれからも取り組んでいきます。
企業概要
事業内容 | 焼肉レストラン運営 |
従業員数 | 12名(2022年度現在、社全体では約800名) |
所在地 | 熊本県熊本市ほか |
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