伏尾温泉 不死王閣[Case503]
見える化がもたらした省エネの成功ポイント
「見える化」の活用で100名体制の省エネをめざす
同施設の館内では1日中多くの電気を使用している。以前から積極的に省エネに取り組んできたが、「見える化」導入後は、デマンド閲覧サービスで数値を確認できるようになり、詳細なデータ分析を省エネに活かせるようになった。まずは館内設備の種類と使用状況を徹底的に調べ、省エネポイントを割り出した。使用電力量が増える団体の予約が入ると、その日のために対策を記した貼り紙を作成。手順に従って対応したところ、電力ピークを出さずに乗り切ることができた。今後は約100人の従業員全員が自発的に取り組むことで省エネ効率を上げることをめざしていく。
・消費電力の大きい設備を調査
・日常的に目にする場所に貼り紙を掲示
■ 導入効果
導入時期 | 2016年4月(取材時期 2023年9月) |
契約電力 | 317kW(2016年)⇒259kW(2023年) 18.2%DOWN! |
使用電力量 | 1,230,916kWh(2016年10月~2017年9月) ⇒ 884,061kWh(2022年10月~2023年9月) 28.1%DOWN! |
省エネの下地は醸成されていた
伏尾温泉 不死王閣は日帰りでの利用客も多く、館内では1日中多くの電気を使用している。電気の「見える化」導入前から省エネ意識は高く、水道光熱費を来館人数で案分し1人当たりの単価を算出することで節電の必要性を周知したり、こまめに照明と空調を切るよう事務所や廊下の貼り紙で呼びかけていた。導入後はデマンド閲覧サービスで数値データを確認できるようになり、コスト感覚の把握のほか、さらに詳細なデータ分析に役立っていると取締役の谷向哲也氏は話す。電力ピークは毎年8月中旬。7月末になると、それに備えて従業員に注意喚起を始める。
調査結果に基づき対応手順を策定
2023年は特に日本テクノの営業担当と協力。まずは館内設備の種類と使用状況を徹底的に調べた。「仕切りはあるが壁のない食事処は面積も広く、風が抜ける。1つでも窓が開いていると空調効率が下がるため要注意」というように省エネポイントを割り出した。例年の経験から電力使用が多くなると分かっている団体の予約が入ると、その日のための対策を記した貼り紙を作成。当日は警報が鳴り響いたが、手順に従って対応したところ、ピークを出さずに乗り切ることができた。「季節にあわせて作戦会議ができるので心強いです」(谷向氏)。
省エネのルールは確立。全体への浸透をめざす
月に一度の営業会議では各部署の責任者が集まり、電力使用に関する資料を共有する。現場においては、1階事務所に設置されたSMART CLOCKの警報が鳴るとフロントから各フロアへ指示が出る。「省エネのポイントを理解し、ルールをつくっておくことが重要です」。電気料金の仕組みや省エネ意識は、責任者レベルまでは定着している。これを現場の従業員一人ひとりまで浸透させ、約100人の従業員全員が自発的に取り組むことができれば省エネ効率はさらに上がるだろうと谷向氏は期待する。次なる一手を検討し、意識付けを進めていく考えだ。
Comment コメント
従業員とのコミュニケーションにはチャットアプリを活用しています。全従業員が登録し、部署毎のグループもあるため、館内で気付いたことを都度共有するのに便利です。日本テクノのデマンド閲覧サービスのデータをここで配信し、省エネ意識向上を図ることも検討しています。
企業概要
事業内容 | 宿泊業 |
従業員数 | 100名(2023年9月現在) |
所在地 | 大阪府池田市 |
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