久保田鉄鋼株式会社さまの導入事例 [Case 391]

■ 省エネポイント
- 「注意30 分、デマンド1 年」の認識強化
- 「SMART CLOCK」で工場長が作業内容を指示
- 「見える化」を通じて獲得した数々のノウハウ
■ 導入効果

スタッフの意識が省エネで統一される
鉄・アルミ・その他金属のリサイクルを行う久保田鉄鋼には電磁石を利用した大型クレーン2台、ギロチンシャー(圧縮切断機)、三方締めプレス機など、電動式の機械が多くあり、以前はすべてを同時に使用していた。しかし、2009年の「SMARTMETER ERIA」(以下、ERIA)導入時の勉強会で、30分の最大需要電力量(デマンド)が1 年間の基本料金を決めると学んだ後に、スタッフは「工程を確認し同時使用を避ける」「クレーンをパワーショベルで代用する」「デマンド分散のため、なるべくXX 時00 分やXX 時30 分をまたいで機械を動かす」などを徹底してきた。こうしたスタッフの努力により電力使用量・デマンドは概ね順調に低減していった。

「SMART CLOCK」が省エネをさらに進めた
そんな同社が2015年「SMART CLOCK」を導入した。設置場所は工場長が操作するクレーンのすぐ横。それまで「ERIA」は事務所に設置されており、警報が鳴ると事務スタッフが現場に行き、現場スタッフらが相談して機械を止めていた。
「SMART CLOCK」を導入したことで、工場長が常に電力の使用状況を確認し、作業を俯瞰して各ヤードに適切な指示が出せるようになり、さらなる使用量低減が実現した。これには「省エネ効果は一巡しただろう」と思っていたスタッフも驚いたという。

数々の削減ノウハウは「見える化」できたから
その他にも同社は電気の「見える化」によってさまざまなノウハウが積み上がった。「ギロチンシャーの固定を緩めにすることで圧力が分散され電力使用量が下がる」「クレーンは勢いをつけずにゆっくり操作すると電力使用量が少ない」「プレス機は朝に暖機運転を行えば油圧動作がスムーズになり稼動時の電力使用量が下がる」等々。「ERIA」モニターで比較しながら進め方の違いを確かめたことが成果につながった。

Comment コメント

「リサイクル金属は市況商品で、価格が常に変動します。近年は中国の台頭で国際競争が激化しており、私たちもなるべく経費を抑え、利益を残さないと生き残れません。「SMART CLOCK」は電力使用状況が一目でわかるので周知効果が抜群です。私たちはもはや、電気が「見える化」されていないと仕事ができません」
Company profile | |
代表者 | 代表取締役社長 久保田 保久 |
事業内容 | 廃棄物処理業(リサイクル) |
従業員数 | 20名 |
所在地 | 東京都八王子市 |