年末でもすぐに駆けつけて復旧作業。24時間365日、緊急応動

エンパイヤ自動車株式会社 名古屋第二営業部様の保安対応事例

愛知県西春日井郡にある、1913年創業のエンパイヤ自動車株式会社は、自動車の部品、用品の卸 売りをしている専門商社。なかでもオイルやワックスといったメンテナンス用品、工具やアクセサリーなど自動車用品を扱う名古屋第二営業部では、中部・西日本を中心に、数万ものアイテムの流通を担う 重要な役割を果たす。2010年12月28日、そんな流通拠点で落雷による停電事故が起こった。翌日に仕事納めを行う同社にとって、まさに非常事態。忘年会を行っている電気工事会社も多いなか、 復旧に至るまでの経緯を名古屋第二営業部長の森 泰雄 氏に伺った。

【時系列】
12月28日
17:52 停電事故発生、監視センターから中部電力へ詳細を確認
17:55 落雷による停電を確認し、緊急応動
18:30 電気管理技術者・宮島 武秀が現場到着、点検開始
18:50 落雷によるPAS開放が原因と判明、一時復電
19:41 SOG作動により、再停電
22:30 PAS交換工事開始
12月29日
  1:43 停電復旧作業完了

年末に落雷事故が発生

12月28日17:52 愛知県西春日井郡にある、エンパイヤ 自動車株式会社名古屋第二営業部が、突然の停電に見舞われた。停電通報はESシステムから日本テクノ監視センターに伝わり、同時に中部電力 北営業所 に状況を確認。名古屋第二営業部長 森泰雄氏からも現場の状況を確認すると同時に電気管理技術者にも出動を要請する。連絡を受けた担当技術者が急行した。停電事故が起こった日は、同社にとって翌日に仕事納めを控えた日。まさにその年を締めくくろうとする矢先の出来事だった。
「当日は変な天気でね。夕方くらいから急に暗くなって、やがて暴風雨が訪れました」と森氏は当時を振り返る。同社ではその3カ月前にも落雷による停電 があり、「またかという思いと、よりによってなぜこんなときにという思いが交錯しました。その年は本当についてないですね」と苦笑いを浮かべた。

技術者の到着から復旧まで

12月28日18:30 停電から約30分後に担当技術者が現場に到着、すぐに点検作業を開始する。
原因は、落雷によってPAS(高圧負荷開閉器)が開放したためだった。
森氏はこれまでの経験から、「落雷による停電は復旧に時間がかかることを理解していたので、この時点でパートさんには帰宅してもらい、社員は待機しました。 できればその日のうちに復旧して残り作業をと思い、早急の復電をお願いしたので18:50に一度復電しました」。
しかし、その1時間後にSOG(高圧気中開閉器)が作動したことで再び停電。
その場での復旧は叶わないものの、翌日からの業務に支障がないよう早期の復旧を望む森氏からの要請を受け、日本テクノは協力工事会社を緊急招集した。22:40からPAS交換・停電復旧作業開始、翌12月29日1:43に 受電が再開され、停電復旧作業が完了した。

事故状況を振り返って

森氏は当時の状況を振り返り、「いつもお世話になっている担当技術者さんは、所在地が当社と近かったということもあり、急な依頼にも関わらず30分で現場まで来てくれ、点検から工事業者の手配、 そして停電復旧に至るまでしっかりと対応してくれました。
年末でこちらの気持ちが切羽詰っていた状況でしたので、迅速で適切な対応にはとくに安心感をおぼえました。
はじめはどうなることかと思いましたが、日本テクノさんと担当技術者さんは最大限の努力をしてくれたと思います。工事までのスケジュールが決まってからは、皆さんに任せて帰ることができました。 また、電動シャッターが下ろせないなかで、当社の若手社員もガードマンとして、会社を守ってくれました」と話してくれた。

【修復費用は日本テクノが負担】
「どの企業さんもそうでしょうが、企業はお客様との信頼関係のもとに成り立っています。
当社はとくに、メーカーと小売店を中継する役割を担っているため、年内の納品は1日でも遅らせられない状況でした。そんななか、事故の翌日は何事もなかったように業務を始めることができたのは 本当にうれしかった。休む予定だった社員の働きもあり、無事にその年の仕事を納めることができました。生涯忘れることのできない年末になりましたね」と森氏は満足そうに話してくれた。
後日、PAS本体と交換工事にかかった28万2000円は、テクノ保証サービスにより全額保証された。

事業内容 自動車用品販売
所在地 愛知県西春日井郡豊山町豊場字諏訪15
TEL 0568-29-0781

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