有限会社くら屋菓子舗[Case476]
見える化がもたらした省エネの成功ポイント
電力ピーク引き下げのカギはオーブンの分散稼動
同店の菓子づくりに使用する電気オーブンは10kW、12kWの計2台。まず、これらの起動のタイミングをずらすことで電力ピークの抑制に成功した。ほかにも、電気の見える化をしたことで、トイレの電気ヒーターの消し忘れなどのムダに気づき、スタッフ自らが使用電力量の低減に努めるようになった。また、菓子づくりの最中も切れる機器類はないか探すようになり、省エネ活動を習慣化することができた。
・2台ある電気オーブンは起動タイミングをずらす
・冷凍庫の霜取り時間を変更
・警報が鳴ったら切れる機器類を探す
■ 導入効果
導入時期 | 2020年11月(取材時期 2022年1月) |
契約電力 | 31kW(2020年)⇒ 23kW(2021年) 25.8% DOWN! |
使用電力量 | 66,892kWh(2019年12月~2020年11月) ⇒ 66,978kWh(2020年12月~2022年11月) 0.1% UP |
電力ピークはなぜ出てる?
北海道二海郡八雲町のくら屋菓子舗は1969年の創業で、手づくりのお菓子の店として長く地元住民に愛されてきた。代表取締役の倉地勝美氏は日本テクノ営業担当より電気の「見える化」「理解(わか)る化」の説明を受け、電気の賢い使い方を実践するためにサービスの導入を決めた。
「それまで電気の使い方には無頓着でしたが、電気の“見える化”によって支出が減り、しかも省エネが実現するのであればやってみようと思いました」(倉地氏)。
まずは1年間のデータを検証してみたところ、使用電力量が最も多いのは4月だった。これは贈答品に用いられるカステラが年度初めによく売れることに起因していた。こうした通年の販売サイクルなどと照らし合わせて傾向を把握し、対策を考えた。
オーブンの分散稼働でピークの引き下げに成功
同店の電気オーブンは10kW、12kWの計2台だ。今までは同時にスイッチを入れていたが、まず軌道のタイミングをずらすことで、電力ピークの抑制に成功した。また、これまでは冬場にトイレに設置した電気ヒーターを消し忘れることがあった。電気を見える化したことで、「あまり電気を使っていないはずなのに、なぜか使用量が高めに出ている」と気づくようになり、ムダな使用電力の削減にもつながった。
「菓子づくりに集中していても、SMART CLOCKは警報で注意喚起してくるため、手を止めて切れる機器類はないか探すようになりました。このように省エネが習慣化してきたのは大きいと思います」。
「見える化」で高まるコスト意識
その他にも倉地氏は複数の冷凍庫の霜取り回数を減らし、時間をずらすなど、できる対策を進め、電力ピークの引き下げを実現してきた。菓子の販売が好調なため使用電力量は微増しているが、これは想定の範囲内だ。また、同店は当社の電力小売メニュー・市場連動型クロススイッチプランで契約しており、今後は市場単価の安い時間帯に菓子づくりの工程を寄せることも検討している。
Comment コメント
八雲町は農業・畜産業を中心とする一次産業の町です。なるべく八雲町の原料を使用することで、地元に貢献したいと考えています。先般は地元食材がコロナ禍で行き場がなくなったため、これらを生かしたプレミアムどら焼きを商品化しました。これからも地元の発展に貢献するお菓子屋をめざします。
企業概要
事業内容 | 菓子製造・販売業 |
従業員数 | 3名(2022年1月現在) |
所在地 | 北海道二海郡八雲町 |
この記事のPDFをダウンロードする。
(フォーム送信後に資料をダウンロードいただけます。)
ダウンロード
パワフルネットワークでお客さまの省エネ・省コスト化を強力バックアップ!
こちらのお客さまは苫小牧営業所が担当しています。
〒053-0027 北海道苫小牧市王子町3-2-23 ステーションプラザ苫小牧 3階
苫小牧営業所エリアの事例一覧はこちら