学校法人桐誠学園 府中新町幼稚園さまの導入事例 [Case 400]
見える化がもたらした省エネ成功のポイント
空調使用ルールの徹底
送迎バスが到着する時間に合わせタイマーを活用し、ピークをずらしながら徐々に空調を稼働する。さらに室外機に遮光カーテンをかける、教室南側の開口部は日よけのカーテンを設置するなどして、園の日常に支障がない範囲でルールを決めて省エネに取り組んでいる。SMART CLOCKは皆が見えるよう2階の廊下に設置。園児らも時計の色の変化を意識している。
・SMART CLOCKを見通しのよい場所に
・空調使用のルールを徹底
・遮光対策に手作りの日よけ
■ 導入効果
少子化の中、成長を続ける幼稚園
身体・精神・知識のバランスの取れた教育を標榜し、設立53年の歴史を刻んできた同園は、現在も園児数を順調に伸ばしている。「近年は幼稚園間の競争が激化しており、私たちも未就園児クラスの設定、ウェブ情報のこまめな更新と充実など、時代のニーズの変化に合わせて対応することで、地域の皆さまに愛される幼稚園を築いてきました」(事務長・小林正和氏)。少子化が進む中、成長を続ける同園にとって、職員の意識向上に大きく貢献したのがSMART CLOCKを活用した省エネだ。
SMART CLOCKは皆の目に付くところへ
年長クラスが過ごす2階廊下に設置されたSMART CLOCK。ここに設置したのは、職員はもちろん、園児たちにも省エネに興味を持ってもらうためだ。「ルールは信号と同じなので年長さんなら理解できます。園全体で取り組めば省エネ意識はより定着すると思いました」(小林氏)。同園では多忙な先生が色の変化を見逃しても、園児が気づき、注意を促す光景が見られる。
空調利用をルール化し、職員全員で取り組む
同園の使用電力の約8割は空調で、夏場に電力ピークを迎えていた。そのためピークを下げ、なおかつ全体の使用量を減らすためにルールを定め、職員全員で取り組んだ。
まず決めたのが送迎バスの到着時間に合わせ、各教室の空調を入れる時間をタイマーでずらし、ピークを下げること。そして使用電力量を減らすために、室外機に遮光カーテンを掛け、さらに教室南側の開口部に日よけを設置した(写真2)。この日よけを使ってもSMART CLOCKの色が変わってしまう場合のみ、各教室の空調の温度設定を変更している。
Comment コメント
事務長 小林 正和氏
未就園児の受け入れなどにより園児数が増加しているので、使用電力量は増えているものの、SMART CLOCKの活用で目標値に沿っておおむねコントロールできています。職員全員が電力の使用状況を把握することで、省エネ・省コスト意識は向上しました。今後もホールの空調運用方法の見直しなど、自分たちでできる改善を重ねていこうと考えています。
企業概要 | |
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事業内容 | 教育(幼稚園) |
従業員数 | 20名 |
所在地 | 東京都府中市 |
取材日:2017年11月
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