東武ワールドスクウェア [Case499]

見える化がもたらした省エネの成功ポイント
施設の省エネ・省資源でサステナブルな事業運営をめざす
同施設では屋外の水銀灯やハロゲンランプをLEDに変更。その結果、使用電力量は大幅に低減した。施設の入り口付近のエリアは日中は基本的に消灯しており、必要なときにスタッフがスイッチを入れている。また、事務スペースと売店では空調設定を決め、管理を徹底し、SMARTMETER ERIAが警報を発したときに温度調整をしている。さらに閑散期には冷蔵庫・冷凍庫の食品をまとめ、稼働台数を減らしている。ほかにも井戸水を使った節水、社用車の台数の低減、ペーパレス化、食品ロス削減などSDGsの実現を図り、省エネ・省資源への取り組みを継続している。
・水銀灯など照明をすべてLEDに変更
・照明・空調をこまめに調整
・電気以外の資源もムダにしない
■ 導入効果
導入時期 | 2007年9月(取材時期 2023年6月) |
契約電力 | 456kW(2006年)⇒ 330kW(2023年) 27.6%DOWN! |
使用電力量 | 1,107,456kWh(2005年6月~2006年5月) ⇒794,200kWh(2022年6月~2023年5月) 28.2%DOWN! |
照明と空調の管理が重要
22ヵ国102点の建造物を25分の1の縮尺で精巧に再現した屋外テーマパーク「東武ワールドスクウェア」では2007年に日本テクノのサービスを導入した。「24時間の電力監視体制に安心感があり、さらにSMARTMETER ERIA(以下、ERIA)を活用することで省エネ活動に効果があると考え導入しました。最初に取り組んだのは屋外の水銀灯やハロゲンランプをLEDに変更すること。これにより使用電力量は大幅に低減しました」(支配人 横山 万樹子氏)。事務所の照明は写真のように人のいる場所のみ点けることを基本としている。

スタッフが状況を把握し、こまめに調整する
入り口付近のウェルカムスクウェアは、日中は基本的に消灯している。天候の急変時や日暮れの早い冬はスタッフが現場の状況を見ながらスイッチを入れる。事務スペースおよび売店の空調設定は、夏は26度、冬は25度と決め、これを徹底。それでもERIAが警報を発した際は温度を調整する。また、閑散期には冷蔵庫・冷凍庫の食品をまとめることで、稼働台数を減らしている。「最近は電気料金が上がっているので、社員ミーティングなどで電気の使い方について改めて伝え、注意喚起を図っています」。

観光施設だからこそ事業の継続性が重要
現在、東武グループでは事業のサステナビリティを重視しており、同施設もできる限りの省エネ・省資源に取り組んでいる。たとえば園内の植木への散水や池の水、トイレの洗浄などは上水道をやめ、井戸水に変更することで、節水を実現した。ほかにも社用車の台数を減らす、ペーパーレス化を促進する、食品ロスの削減などに取り組むことで、SDGsの実現を図っている。感動体験を通じ社会を豊かにする観光施設だからこそ、長く続けられる事業の在り方を模索する。同施設の事業はこうした考えを背景に成り立っている。

Comment コメント

当施設は2023年で開設30周年を迎えました。今年の7月には東武線の新型特急「スペーシアX」もデビューし、30周年ということでさまざまな記念イベントが目白押しです。私たちは今後もお客さまに寄り添い、「楽しい」を提供し続けるために、省エネ・省資源を通じたサステナブルな事業の運営に取り組みます。
企業概要
事業内容 | サービス業 |
従業員数 | 64名(2023年6月現在) |
所在地 | 栃木県日光市 |
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