梅乃宿酒造株式会社 本蔵・東蔵さまの導入事例 [Case 426]
見える化がもたらした省エネの成功ポイント
「見える化」で挑む徹底した業務効率化
同社では、電気の「見える化」をきっかけに電力使用状況を共有するようになった。製造現場ではすべての酒造工程を見直し、業務効率を上げた。水銀灯のLED化や使用電力の多い設備の稼働をずらし、ほかにも徹底的な効率化で人の動きも減らし、省力化を図っている。さらに製品の瓶詰のタイミングを調整するなど、天気や気温に配慮しながらエネルギー消費の最小化に励んでいる。
・「見える化」で労働の質を上げる
・日本酒製造の難しさ
・さらなる業務効率化に向けて
■ 導入効果-「見える化」による状況把握で課題を明確化(本蔵・東蔵合計)
導入時期2017年1月
「見える化」で労働の質を上げる
創業125年の梅乃宿酒造は本蔵・東蔵・物流センターで日本テクノのサービスを導入している。電気の「見える化」が契機となり、全体朝礼で各部署の電力使用状況の共有が習慣化し、さらに製造現場では多岐にわたる酒造工程を見直し、業務効率を上げようという機運が生まれた。水銀灯のLED化や使用電力の多い設備の立ち上げをずらした他、東蔵では残業の抑制にも取り組んだ。
「人の動きを減らす徹底的な効率化を考えました。たとえば瓶詰めと殺菌の工程をコンベアでつなぐなど、さまざまな業務で省力化を図っています」(商品管理部 上川竜弥氏)その結果、東蔵の残業時間は-48.4%と大きく改善、デマンド値も約10%改善した。
日本酒製造の難しさ
一方、本蔵のデマンド値は導入前とほぼ変わらないが、使用電力量は増加している。「原因は売れ行き好調なこと。仕込みを増やし、発酵促進用のサーマルタンク(温度管理タンク)を増設、24時間稼動させています。発酵は私たちの味と品質を決める重要な工程。品質を落とさずに省エネするため、タンクの熱交換部分に扇風機を当てたりしてみましたが、残念ながら効果はありませんでした」。
さらなる業務効率化に向けて
発酵、瓶詰、出荷、すべてのタイミングが合えばサーマルタンクで保管している出荷可能になった原酒の冷却を抑えられる。天気や気温に配慮しつつ、どのタイミングで瓶詰めすればエネルギー消費を最小化できるのか。複合的な対策が必要だが、上川氏は「従来は決まった工程に沿って作業を進めるだけでしたが、今は皆が簡単に諦めなくなりました。電気の“見える化”で明確になった課題に対し、解決策を出し合っています」と話す。酒造りを愛するスタッフの表情は明るく、楽しみながら難題解決に取り組んでいる。
商品管理部 上川 竜弥氏
環境委員の取り組みの1つとして省エネに取り組んでいます。環境委員は日々これでいいのか絶えず考え、チャレンジ精神で省エネに努めています。結果、電気使用量の改善、コストの抑制につなげることができました。これからもムリ・ムダ・ムラのない環境づくりを目標に精進していきます。
企業概要 | |
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事業内容 | 日本酒、リキュール、各種酒類の製造・販売、商品開発 |
従業員数 | 92名(2018年6月現在) |
所在地 | 奈良県葛城市 |
取材日:2018年6月
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