株式会社沖縄ウコン堂さまの導入事例 [Case 458]
見える化が実現した省エネ成功のポイント
全員参加の取り組み
人のいない部屋で空調が稼働しているなど、省エネに取り組んでいたとはいえどこか他人事の部分もあったという同社。LINEを活用して皆で省エネに取り組むようになって意識が変わった。本腰を入れって省エネを入れた時期と売上向上を始めた時期が重なっており、製造管理責任者は、省エネは思った以上に効果があったとみている。
・コミュニケーションアプリの活用
・空調の温度設定や稼働をこまめに調節
・空調と扇風機を併用
自社一貫体制でこだわりの商品をつくる
沖縄ウコン堂はウコンの原料栽培から商品化まで一貫して自社で手掛けており、現在は各種健康食品の製造販売も行っている。同社の省エネは製造管理責任者の渡具知喜行取締役が推進役を担っている。 「勉強会を通じ、デマンドなどの知識は積み重なっていま したが、たとえば夏の誰もいない製造現場で空調が20度の急冷モードで稼働されているなど、どこか他人事な感じがありました。そこでムダな電力の使用をなくすため、皆に協力を呼びかけたのです」。
コミュニケーションアプリで省エネ推進
渡具知氏はまず、コミュニケーションアプリに「電力対策」グループを作成。以下のルールを定め、運用を開始した。 「グループ作成当初はどの工程でどのような機械のスイッチを入れたか、逐次報告をもらいながら瞬時デマンド値の増減を見ていきました。そうして目標設定値を決め、あとは警報が鳴ったら事務所や品質管理室など生産に直接関係のない部署で扇風機を併用しながら徐々に空調の出力を落とします。それでもだめなら製造現場の空調の温度を1度ずつ上げていきます。製造機械は止めず、空調の温度調節とオン・オフで乗り切ります。ただし、造粒乾燥といった製品の品質に関係する工程では空調の調節は行いません」。
設備改善後の使用電力量は微増
製造現場の省エネへの取り組みは同社の生産性向上にも寄与した。「当社の売上は日本テクノのサービス導入時と比べ、約2.5倍となりました。業績が上向くなかで製造品目も増え、新たな加工機械なども導入していますが、人の手で徹底して空調稼働をコントロールした結果、使用電力量は微増にとどまっています。省エネというと電気をケチケチ使うことだと思いがちですが、そうではなく生産効率の改善という視点から有効な取り組みだと感じています」。
■ 導入効果
【 契約電力・使用電力量の上昇理由 】生産・加工品目充実のため製造機械を増設・入れ替え
|取材時期:2019年7月|導入時期:2011年5月|
Comment コメント
取締役 製造管理責任者 渡具知 喜行氏
当社では一人ひとりが電気の使い方を意識し、生産効率を高め始めた時期と売上が伸び始めた時期が一致します。そういう意味で当社の成長の背景の1つに省エネがあると思っています。今後の課題は現場の自主的な取り組みです。私が思いつかなかったような省エネ手法が生み出せたら最高ですね。
取締役 製造管理責任者 渡具知 喜行氏
当社では一人ひとりが電気の使い方を意識し、生産効率を高め始めた時期と売上が伸び始めた時期が一致します。そういう意味で当社の成長の背景の1つに省エネがあると思っています。今後の課題は現場の自主的な取り組みです。私が思いつかなかったような省エネ手法が生み出せたら最高ですね。
企業概要 | |
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事業内容 | 製造業 |
従業員数 | 30名(2019年7月現在) |
所在地 | 沖縄県宜野湾市 |
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