テクニカル電子株式会社(現社名:パーキングソリューション)さまの導入事例
[Case 417]
見える化がもたらした省エネ成功のポイント
社員の動きに合わせた空調管理
サービス導入当初はSMARTMETER ERIAの警報にあわせて空調を止めるといった取り組みに終始していたが、会議の時間を確認しフロアに人がいなくなる部署の空調を消す、戻ってくる前につける、といった目配り・気配りにより、従業員に負荷をかけない省エネに成功した。
・目配り・気配りでデマンドピークを回避
・SMART CLOCKで電力の使用状況を広く共有
■ 導入効果「社内全体に省エネ意識が浸透」
導入時期
2009年8月
電気の「見える化」で始まった省エネ活動
「社内全体でコスト見直しに取り組む機運が生まれたときに、ちょうど日本テクノさんから“省エネ”のお話をいただき、2009年にSMARTMETER ERIA(以下、ERIA)を導入しました。タイミングが良かったです」。そう話してくれたのは、テクニカル電子株式会社の岡本美由子氏。福岡営業所の管理課を切り盛りする存在だ。「何より電気が見えることで、今までわからなかったさまざまことが見えてきたのです」と課長代理の荻巣智英氏はその効果を実感したという。
暖房需要とデマンドピーク対策が課題
同社のデマンドピークは冬の月曜日。週末で社内が冷え切っており、暖房で多くの電力を使用するのが原因だ。1階の事務所は正面玄関と直結しており、来客のたびに自動ドアから入る冷気の影響を大きく受ける。「人の出入りが多いのはわかっているのですが、正面玄関のためビニールカーテンをつけるわけにもいきません。なかなか有効な対策を立てられませんでした」。使っていない部屋の電気は消す、ERIAのアラームが鳴るのに合わせて、空調を一時的に止めるなどの取り組みに終始していた。
目配り・気配りでデマンドピークを回避
その状況を改善させたのは、岡本氏の目配り・気配りだった。テナントで入る他社の出社ピークが9時30分からとわかると、自社の空調を一時的に止める。また、営業社員が会議室へ行くと営業部の空調を止め、戻ってくるころを見計らってつける。「そのタイミングが絶妙」と荻巣氏も感心するほど。この取り組みで使用量も抑えることができた。さらに2016 年にSMART CLOCKを導入し、フロアにいる全員が電力の使用状況を意識できるようになった。「私たちの姿をみて、協力してくれる社員が増えてきたのは、純粋にうれしいです」と岡本氏は笑顔で話してくれた。
福岡営業所 管理課 課長代行 荻巣 智英氏(左)
福岡営業所 管理課 専任主任 岡本 美由子氏(右)
経費を抑えるという会社方針にのっとって省エネ活動を行っていますが、社内の皆さんが省エネに対して嫌悪感を抱かないよう配慮しています。デマンドピークは年中ではありませんので、要点を押さえて社内調整を上手くとりながら進めていきます。
企業概要 | |
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事業内容 | 駐車場管理・運営、駐車場管理 システムの開発、製造、販売など |
従業員数 | 124名(2018年4月現在) |
所在地 | 福岡県福岡市 |
取材日:2018年3月
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