実際のDR(デマンドレスポンス)のやり方と参考になる事例を紹介

DR(デマンドレスポンス)の実践方法

INDEX:
DRの実践方法① ピークカット
DRの実践方法② ピークシフト
DRの実践方法③ 冷蔵庫・冷凍庫の霜取り変更
DRの実践手法④ 上げのDR

DRの実践方法① ピークカット

まず、今回のDRプロジェクトで重要になる「下げのDR」についてみていきましょう。

DR実施時は、30分単位で活動要請を行います。そこで活用できるのが、30分のうち10分程度止めても業務品質などに支障の出ない機器を予め選定しておき、これを切る「ピークカット」という省エネ方法です。この方法は照明や空調、換気、看板といった環境設備での実施が比較的容易です。

なお、30分の使用電力の平均は「デマンド値」と呼ばれ、電気料金に大きな影響を与えます。企業の電気料金の決まり方についてはこちらのサイトをご確認ください。

照明:切り忘れがないか確認、切っても業務に差し支えのない照明を消す
空調:人のいない空間は切る、業務に支障のない範囲で温度を調整
換気:業務に支障のない範囲で換気を止める(塗装などの作業での換気ストップはNG!)
看板:照明を入れる場合は日の出・日の入り時間を確認し調整

以下は企業の省エネの取り組みで、あらかじめ決めた対策を実施することでピークカットを実現した成功事例です。

プールの循環ポンプを一時的に止める

Case478 スパ・タラソ天草

冷凍庫のスイッチを10分程度切り、その間は扉を開けない

Case471 マルナカ総業サイロ展望台(飲食・小売店)

設定値を超えそうなときは、2クラスを一室に集め、片方の空調を消す

Case462 あかさかルンビニー園(認定こども園)

業務品質に関係ない機器の稼働を抑制

Case418 中村鏡製作所(車両用ミラー製造)

30分連続でプラズマ加工機を稼働させないルールを制定

Case377 エース商会(金属加工)

このように事前に対策を決めておくと活動がスムーズに行えます。

DRの実践方法② ピークシフト

DRは電力需給がひっ迫する時間に使用を抑制することで、電力の需給バランスを整えます。そのため、30分間の使用電力を前後の時間に振り分けることも有効です。これは「ピークシフト」と呼ばれる方法で、具体的には節電活動を行う時間帯の前後に機器類の稼働を振り分けることで、節電時間帯の使用電力を低減します。

以下は企業の省エネで、ピークシフトを行うことで成果を出した事例です。

オーブンの分散稼働でピークの引き下げに成功

Case476 くら屋菓子舗(菓子の製造・販売)

生産スケジュールを組み直してピークを抑制

Case460 ユメックス深谷工場(電子部品製造)

DRの実践方法③ 冷蔵庫・冷凍庫の霜取り変更

また、飲食店や宿泊業、社会福祉施設などで冷蔵庫・冷凍庫を多数使用している場合、霜取りが自動で行われているケースがあります。霜取りの時間や回数はメーカーによってまちまちです。メーカーに確認しながら節電時間帯に稼働することのないようあらかじめ調整しておきましょう。

霜取りで成果を出した事例はこちらをご参照ください。

冷蔵庫の霜取り時間・回数の見直し

Case371 鳥羽割烹たまも(飲食店)

DRの実践手法④ 上げのDR

「上げのDR」では①~③とは逆に、電力が余り気味の時間帯に集中して電気を使います。 当社の環境市場サイトでは翌日の卸電力市場価格が確認できます。市場連動型の料金メニューをお選びのお客さまであれば、これを参考にしていただきながら、電力の安い時間(電力の余り気味な時間)帯に機器稼働をまとめるとよいでしょう。ただし、機器の稼働が重なり、契約電力を上回ってしまうと今度は基本料金が上昇してしまいます。その点には十分ご留意ください。

水産会社が実際に市場価格の推移を見ながらDRに取り組んだ例はこちら。
「デマンドレスポンス事例 水産会社」

塗料の製造会社が実際に市場価格の推移を見ながらDRに取り組んだ事例はこちら。
「デマンドレスポンス事例 塗料製造会社」

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